かすみ草

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1/18/2024, 2:10:34 PM

『閉ざされた日記』


「雨の日の土曜日。
特にすることもない。

押し入れの片付けでもするか。

私の思い出がどんどん出てくる押し入れ。
今日は何が出てくるだろう。

5ページくらいで終わっている日記がでてきた。
お決まりだ。いつも出てくる。

つい読んでしまって、押し入れの半分も掃除できない。

カクカクの汚い字。文が変だし、内容もおかしい。

私はそれが嫌だった。
きれいな字で、完璧になっている状態を誇らしげに思えることだと思っていた。

だから、見つける度、読み返したあとはゴミ箱に捨ててしまう。


なんで捨ててしまったのだろう。
続かないと分かっているのにふと描きたくなって数ページで終わる。
今思えば、すごく、立派な思い出だ。
私は後悔している。
だからこの日記も残しておきたい。」



そう、日記の最後のページには書いてあった。

これが初めて一冊書き終えた日記。
書いた時に、絶対に捨てないと決めたのを覚えている。


今はもう書いていない。
久しぶりに書いてみようか。

閉ざされた日記を開く時が来たんだ。



〈フィクション〉

1/17/2024, 3:37:53 PM

『木枯らし』


久しぶりの木枯らしの風が吹く。

寒そうだ。

でも、私からしたらどうだろう。

いつも暑くなってしまうから履けない中がモコモコのブーツ。
新しく買ったけど、今年は暖かくて着れていないロングコート。
ミニスカが履けるようにと買った裏起毛タイツ。
男を一発で仕留められるような可愛いマフラー。
両側の耳が私の好きな色のふわふわに塞がれる。

嬉しいな。


人それぞれ感じ方が違う。
木枯らしも、寒いけど良い日になりそうだ。

1/16/2024, 10:45:40 AM

『美しい』



女優を目指す私の娘。

姿勢が美しくないと。
言葉遣いを美しくしないと。
心を美しくしないと。

毎日個性を押し殺して生きてきた。

だけど、今は違う。

舞台に立つ時は、みんな自分だけの魅力があって、個性がある。

「ああ。美しいなぁ。」
どこからかそんな声が聞こえる。



  〈フィクション〉

1/15/2024, 11:17:41 AM

『この世界は』


この世界は神様が操っている。
だから絶対逆らえない。
神様の言うことを聞け。


古くからの伝説。



何か、どうせと決めつけていることがある。
絶対出来ない。無理と。

それは神様がいるからなのか?

100%中99%がそんなはずない。

死ぬ気で努力したのなら絶対報われる。

神様は良い奴だ。

人に良くしてるものは少しずつ幸せをくれるだろう。

今日は早起き出来た。
今日コケなかった。
たまたま遅刻したのに先生が来ていなかった。
よく行く八百屋さんからオマケにみかんを貰った。
1000円札が落ちていた。

どんどん増えていくんだ。

なんで僕はお金持ちじゃなかったんだろう。とか思ってる場合じゃない。

この世界はどれだけ自分が幸福を味わえるかだ。

お金が無くても一生の友達が出来たら僕は幸せだ。

この世界は不平等で上手くいかないところ。

だけど、悪くはないだろ。



〈フィクション〉

1/14/2024, 10:13:40 AM

『どうして』


どうして産まれたの?

どうして生きているの?

どうして悲しくなるの?

どうして完璧になれないの?

どうして死んじゃうの?

どうして地球はあるの?

この星には不思議が山ほどある。
納得いかないこともあるだろう。

だからポジティブに生きてみろ。

平和で便利な町に産まれて良かった。

生きてるから美味しいものが食べれるんだ。

悲しいから立ち直るのも簡単になる。

完璧だったらこの悔しさを友達と味わえない。

死ぬまでに幸せなんて沢山ある。

地球がなかったら今なんてない。
ずっと真っ暗だ。


今生きているだけでいいんだ。

疑問なんてぱぱっと終わらしちゃえ!
そっちの方が楽だろ。幸せだろ。









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