君の背景の見切れた青い空
この日本がどうにかなってしまうかもって、
そんな7月5日…
汗をかくアイスコーヒーと
口を開いたミルクとガムシロたちが
沢山でこちらを笑って
君が笑ってる

透明キノコは
信号の青に輝き、
赤に染まり雨の中
きみを待つ
クリスタルの鏡面
刺さる雨粒 跳ね上げ
グレーな空
混ぜて 消して
無くしてまた映し
地面から生えた透明キノコは
君を待つ

紫陽花が雫と出会えなくなって
乾いた青紫
早々と枯れ色に縁取られそうに
悲しくなる緩やかな坂道
蒸し暑く無風を掻き分け
虚しく泳ぐこの右手
攫ってよ
そして…
坂道の勢いに走り出しそうになった私を
その左手で引き止めて

星は薄く
半分ほどの月だけが
眩しく光る
そんな夜には二人聞いた曲が
シナプスを走らせ
君への地図を描く

雨音と前髪かすめた
君 纏う
雨滴に冷たく火傷する