NoName

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7/21/2025, 5:12:36 PM

想いだしたらこの小さな部屋は
忽ち窒息しそうで
ベランダで漏らした息は
君の名を唱えてた
濃紺の空にぼやけた細い月
この気持ち
届いたらダメなのに
目を瞑ると願ってしまう
星を辿って君のもとへって

7/21/2025, 3:46:41 AM

お気に入りのティースプーンが
また消えてしまった、
何かに紛れてとか
排水口に流れてとか
そんなんじゃない
いつも、『何故?』って思う
スピリチュアルでは
嫌な事や不安がある時に
「無くし物」をして
その代わりチャンスをくれる?!とか
だから『徳』を積んで
スプーンにさえすくえなかった
今日に新しいチャンス、
そんな夢のあるスピリチュアルを
貰える自分でいたい

7/16/2025, 1:41:46 PM

地面から吹き出した花火に
君だけのシルエット
笑ってるのに
笑ってるはずなのに
君の右手は
繋がらないカラビナのように
寂しく夏を待つ
頼りなく目覚める薄紫の空
手も伸ばせず
ただ見つめるだけで
胸が痛む
そんな君の夢をみた

7/15/2025, 12:03:37 PM

モーニング目当ての
カフェまでの道のり
なんでもない話をしながら
ドラクエみたいに
ジリジリした光を逃れ
君の後ろを着いて歩く
影に潜る道
ショートカットの駐車場
カフェはもう目の前
合図で眩しく駆け出す
青がチカチカ横断歩道
喉はもうカラカラなのに
ふたり笑ってた…

7/5/2025, 3:08:14 PM

海岸通りのレストラン
サービス料金のはみ出した
ちょっと割高なランチの意味
飛び抜けて美味しいのかな?
と舌に問い掛けながら
音を立てて砂浜に跡をつける
ベビーブルーの泡立った波を眺めた
窓越しにその繰り返し
飽きずに眺め
グラスの水に映す
まるっと夏のせいにして

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