7/18/2024, 11:30:09 AM
『私だけ』
私の中に閉じこもる私は
毎日格子の間から
色の引越しをする空を
ぼうっと撫でている。
内側から扉が開くとも知らず
誰もが持つその感情に
流されながら今も撫でている。
7/17/2024, 12:10:12 PM
『遠い日の記憶』
あの日を思い出したくない。
そう思うと、その記憶は頭から抜けだすとき
じわじわと染み込んでくる。
その記憶から逃げたいのに逃げられない。
ぽんっと抜けてくれればいいのに。
ただ、目を背けたいと思っていても
心のどこかでは、逃げちゃいけない、が、ある。
こんなジレンマを持った日々も、あったなぁ。
7/2/2024, 1:08:28 PM
『日差し』
それはまるで、天使の梯子みたいだ。
大地一面に立てかけられている。
音をつけるのならば、何だろうか。
降りてくる天使の名前は、何だろうか。
確かに、私たちの目を眩ませるほど
はっきりと存在しているその梯子。
それでも多くを知られることも無く、
今日も立てかけられているその梯子。
6/24/2024, 10:18:45 AM
『1年後』
1年後にはこうなっていたい
1年後にはああしていたい
そう思えるだけで
一瞬一瞬出来上がる新たな自分は
目標に向かって進んでいるんだよ
ほらね。また―。
6/22/2024, 10:11:32 AM
『日常』
ある時、一滴の雫により
ひとつの水たまりの中の日常は
非日常のものになった。
その雫は水たまりに波紋を作り
瞬く間にうねりを広げ
水たまりの表面一体を震わせた。
流行というらしい。
その震えは数々の粒子の動きを止めた。
自粛というらしい。
そして今ではそれが
「日常」となってしまっているらしい。