お題: 『春爛漫』
天真爛漫な笑顔を実らせ、飽きられる季節が来る前に散りゆく。
花たちが浴びる太陽のような輝く光で、周囲を明るくする。
春は爛漫としていてこれからの未来が楽しみだけれど、
あの花のようになるために、私は一切油断して枯れたりしない。
"私"という花の、根本的なくきの部分を伸ばして、今よりもっと青空に近づけるように。
みせつけてあげる。
春爛漫に乱れ咲く、私の姿を!
お題: 『誰よりも、ずっと』
「友達なんてなりたくない」
誰よりも、ずっとあなたに憧れてきたと思う。
そんなあなたの象に変わってみせた、あの頃のあの子が…。
いいなあ。あの子みたいになりたいなあ…。
可愛い、羨ましい、憧れだ、どうして、私だって、苦手だ、
私の現在の心情までの気持ちを並ばせてみた。
そうして、気づけばあの子を目で追っていた…。
目で追ってしまうほど、私はあの子のことが好きなのかな。
…いや、"好き"では無い。
ただ"好意"があるのだと思う。
可愛いとか、いいなとか。そういう気持ち。
そうして、自分がなってみせる。
そう思ってしまって、あの子を恨む。
理解しきらないまま…。
ならいっそ、友達になろうかな。
お題: 『君の目を見つめると』
君の目を見つめると、すべてが判る気がした。
君のすべてを、解りたい。
一見黒い色をした瞳に見えて、近くで"見つめ合うと"茶色い。
今日はどんな日になるかな。
輝かしい一日かな。
君が私を見つめて、私が君を見つめて。
そしてこのふたつのことはひとつとなる。
透明な境界線の"あなた"を見ているのに…
"自惚れている"、不思議な感じになるの。
(鏡越しの)君の目を見つめると。
お題: 『星空の下で』
自分の名前にちなんだ花のある丘の上で、
めいっぱいの数多の星の空の下で、
あなたと二人きりで、
あなたの全てをあなた以外に捧げるあなたの隣で、
せいいっぱいの、命を感じた。
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昨年の夏の日。
朝が得意ではない私は、大好きな長い夏の時をせめて良いものにしようと朝読書をしていた。
私の人生の生き方を変えるほどの本に出会った。
その本は、
中学2年生という多感な時期に、親やクラスメイト、先生、勉強、そもそも学校…、
全てに何故かイライラして、毎日に呆れていた少女。
そんな少女が親と揉め、家出をしてたまたま見つけた防空壕の中で眠り…
朝起きたら、なんと、戦時中にタイムスリップしていたのです。
そこから水を欲しているその少女を助けてくれた彼。
後ほど、特攻隊員だということがわかった彼。
彼のゆく果ては決まっていて、彼の命は、彼は、いつまでこの世にいるのかは決まっている…。
でも、それでも少女は特攻隊員の彼に恋をしてしまった…。
「戦争」「恋愛」「親との関係」「人間関係」「素直になること」
1冊の本で、私はたくさんのことを改めて実感させられた。
普段涙しない私が、枯れるほどに泣き呻いた本。
その雫が夏の太陽に照らされ、すごく眩しかった。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
お題: 『エイプリルフール』
今日は、エイプリルフール。
罪のない嘘ならば、午前中のみついても良いとされる日。
だから私は、友達に普段のような冗談を言った。
私にとっての、その程度の嘘をついたのだが
普段何気なく、当然のように嘘を吐いてしまうことがある。
当たり前の事実があったかのように、平気で、平然として、ついてしまう。
なんというか、悪気がないのだと思う。
"嘘"をつくことを"当たり前"として会話してしまうところがある。
ああ、また嘘を言ってしまった。
などということはなく。
そして私は、夕方頃、いつものように言った。
『一生仲良しだよ!』
この言葉は、罪があるのだろうか。