お題: 『何気ないふり』
私たちは皆、何気ないふりをして生きている。
友達に( )いつも通りの笑顔で接する。
勉強に( )一生懸命取り組む。
自分でさえ気づかなかった、その心の空白に
誰かに見透かされると、嬉しいような 少し怖いような そんな気持ちが混ざってあの帰り道の空の色のようになる。
友達に(何気ないふりして)いつも通りの笑顔で接する。
(さっき言われた陰口を気にしないふりして。)
勉強に(何気ないふりして)一生懸命取り組む。
(あの子と比べているのを気にしていないふりして。)
『何気ないふりしてるでしょ。』
お題:『ハッピーエンド』
あの子が迎えたハッピーエンドも、私にとってはバッドエンド。
もし、その最終話の中に私という登場人物が居たのなら、もっと残酷な終わり方。
私にとってのハッピーエンドも、あの子にとってのバッドエンド。
そんな風に、誰かにとっての幸せも、誰かにとっての不幸となる。
そんな描写を他の人物の目線で見たのなら…
『メリーバッドエンド』。
人生は、『オープンエンド』。
その人 その人に必ず、「エンド」はある。
人生に、私たちに、必ず "終わり"はあるの。
お題:『見つめられると』
2年前まで、好きな子がいた。
恋に夢中で、気を取られるほどに──。
『5秒間見つめると、恋に落ちる!?』
そんな情報をほんの偶然目にした時、
…いや、検索して見つかったその情報を目にした時。
私はすぐさま実行しようと思った。
「それで──」
「うんうん」
彼の話を聞きながら、時折目を合わせる。
話が盛り上がってきたら、徐々に見つめ合う時間を長くする。
今、かな?
「──さんは、どう思う?」
少し距離が置かれた、その呼び方で、彼は私を呼ぶ。
そして、私の方へ目を向ける。
「・・・いいと思うよ!」
1…
2……
3………
4…………
5……………
彼の澄んでいて綺麗な目。
私に恋しているのがわかってしまうほどに、澄んでいる。
「……。」
私に見つめられると、彼は、少しぎこちない様子で、首元に手を当てる。
照れているのよね。
・・・
わかってしまう。そう、わかってしまう……
お題:『My Heart』
私の心臓はただひとつしかない。
それは、今を生きる人全員が同じ。
私だけのもののはずなのにね。
私の精神は変幻自在。
安定している様にみえて、大人になりたかったり。
時には、あの子になりたかったり。
私の都心は生きた場所。
キラキラしているけど、その光はつくられたもので。
平穏にみえる田舎のあの太陽が私には眩しい。
私の中心は私自身。
だからこそ、その反対側にみえる何かが羨ましい。
嫉妬して、だんだん、執着になって…。
そう。
反対側に"みえる"だけなのに。
反対側に"見える"と思ってしまうの。
そんなMy Heartが自分でも、今はまだ、少し苦手。