お題: 『星空の下で』
自分の名前にちなんだ花のある丘の上で、
めいっぱいの数多の星の空の下で、
あなたと二人きりで、
あなたの全てをあなた以外に捧げるあなたの隣で、
せいいっぱいの、命を感じた。
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昨年の夏の日。
朝が得意ではない私は、大好きな長い夏の時をせめて良いものにしようと朝読書をしていた。
私の人生の生き方を変えるほどの本に出会った。
その本は、
中学2年生という多感な時期に、親やクラスメイト、先生、勉強、そもそも学校…、
全てに何故かイライラして、毎日に呆れていた少女。
そんな少女が親と揉め、家出をしてたまたま見つけた防空壕の中で眠り…
朝起きたら、なんと、戦時中にタイムスリップしていたのです。
そこから水を欲しているその少女を助けてくれた彼。
後ほど、特攻隊員だということがわかった彼。
彼のゆく果ては決まっていて、彼の命は、彼は、いつまでこの世にいるのかは決まっている…。
でも、それでも少女は特攻隊員の彼に恋をしてしまった…。
「戦争」「恋愛」「親との関係」「人間関係」「素直になること」
1冊の本で、私はたくさんのことを改めて実感させられた。
普段涙しない私が、枯れるほどに泣き呻いた本。
その雫が夏の太陽に照らされ、すごく眩しかった。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
4/6/2024, 3:09:58 AM