Lizu猫

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11/14/2024, 11:27:10 AM

#11_秋風_

心地良い、秋風と潮の匂い。
少し歩けば、貴方と歩いた紅葉並木がある。
もう来ることは無いだろう、そう思っていた。
先日その紅葉並木を歩いた。
秋風が吹いて、誰かの声と共に秋風が止んだ。

『声の主は貴方、まだ僕を心配する心配性ね。』

2024/11/14

11/14/2024, 4:45:18 AM

#10_また会いましょう_

また明日、また会えたら、その言葉が嫌いだ。
又って何時ですか、又会える日は本当に来るの。
そんな事が頭に過ぎる、考えたくも無いことを。
又って言ったのは貴方なのだから。
次に会えるのは、きっと天界。

『貴方は何時、帰って来れますか僕は永遠に。』

2024/11/14

11/12/2024, 10:53:10 AM

#9_スリル_

僕はスリルを味わう事を嫌う。
貴方も、そうだ。
明日にスリルなんて求めてない。
だから居なくなったんだろう。
家族と言うスリルから逃げるために。
僕も早く、家族と言うスリルから逃げたい。

『あなたと一緒にスリルから逃げよう。』

2024/11/12

11/11/2024, 11:32:29 AM

#8_飛べない翼_

僕はもう飛べない、飛べなくなってしまった。
いなくなってしまったから。
あの日から飛べない、全てに置いてかれる。
僕だけが飛べないらしい、皆飛べているのに。
貴方が飛び方を教えてくれたのに。
翼はもうボロボロで、元には戻らない。

『貴方はまだ僕に飛び方を教えてくれますか。』

2024/11/11

11/10/2024, 11:03:43 AM

#7_ススキ_

冬に帰ってくる時、ススキを持っていた。
何時も帰ってくる訳じゃない、不定期だった。
乾季に入って、貴方は花言葉を言っていた。
ススキは凄いんだ、きっとLizuも。
そう言っていた、何時。

ススキの花言葉
生命力etc.

『貴方は僕に生きてって言う、でも僕はもう。』

2024/11/10

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