これからも、ずっと、許さない。あなたの隣に居るのは私だけだと思っていた。
私の宝物なのに、私のなのに...私だけの彼女なのに...なので?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
突然、のうのうとやって来て、私の宝物を奪うなんて、もうほんと最悪。絶対許さない。殺してやる。絶対殺してやる。いや、殺しても、許さない。これからも、ずっと、許さない。
『一つだけ願いが叶うとしたら。
あなたは何を願いますか?どんなにちっぽけな事でも構いません。私が叶えて差し上げましょう。』
天国にて。
「神様ったら構われたいからって人間界にこんな紙をばらまくなんて…神様には悪いけど、地獄の鬼に燃やしてもらうかぁ。」
あるひとりの天使は、大量の紙と、雲の下…人間界のゴミ処理場を見ながら呟いた。
エイプリルフールは、嘘をついていい日。なんて言うけど、みんないつも嘘ついてるじゃん。エイプリルフールの意味なんてなくい?
どうでもいい。
私の中には、いつもそんな言葉が馬鹿みたいに張りついていた。それこそ習い事だったら、塾に行ったりピアノを習ったり。テコンドー?みたいなものもやった気がする。
でも、どれだけ有意義なことをしようと私はなんの結果も残せなかった。そりゃそうだ。どれも私にとっては、「どうでもいい」のだから。虐められようとけなされようと、私は“アタシ”に迷惑がかからなければいい。
…うーん。やはり私は使えないな。いかにも初心者という文しか書けていない。ま、どうでもいいのだが。私のしてきた事の一から十は全部“アタシ”の命令なのだし。これもその一つとして記そうじゃないか。
私は“アタシ”に助けられた。これまでもこれからも、その事実だけがどうでもいい私の中で生き続ける。
“アタシ”…『蒼葉優佳里』の一人格として。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
私の親友は、完璧だ。
彼女が歩いたら、誰もが振り返るあの容姿。頭も良くて、運動神経抜群。私は彼女に何一つ勝てない。おまけに性格も良くて、彼女が助けを求めるとみんなが手伝ってくれる。しかも、こんな私なんかとも仲良くしてくれるなんて、みんなに自慢したいぐらい完璧だ。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
神様は不公平だ。完璧なあの子に勝てるわけない。
そう思い泣きながら、私はまた静かに眠りについた。
[ないものねだり]