「子供のように」
私は子供の時に子供のような事をした思い出がない。それは、両親が望むからだ。あなたはこうあらなくてはいけない、あなたは優秀でなければいけない。あなたはいつだって冷静でいなければいけない。あなたはいつだって優しく……そんなことをずっと言われてきた。毎日呪いのように…。
私が子供のようにはしゃいではいけない。
私もいつか子供のように…笑ったりはしゃいだりする日が来ると良いな…。
「束の間の休息」
私には休みという休みが無かった。癒しが欲しくて猫を飼いたいと思ったが、家にあまり居れないのだから猫に寂しい思いをさせるのは嫌だなと思い飼えなかった…。そんなある日私は転職した。理由はなんとなくだ。私の新しい会社には癒やしの先輩がいる。先輩は癒やし系で、私の束の間の休息だ。この職に就いて良かった。本当に…あの時の違和感に従って辞めておいて良かった。
「力をこめて」
精一杯お腹に力を入れて…大きな響く声を出す。
そう、君に思いを伝えるために。君に届くように何処にいるか分からない君へ思いを伝えるために。
「踊りませんか?」
僕の大好きなバラの庭園は、今夜兄さんの誕生日の祝いの場所になっている。普段なら誰も入ってこない、1人になれる場所なのに…と落ち込んでいるとき、誰かが僕に話しかけてきた。
「あの…顔色が悪いようですが大丈夫ですか?第二皇太子殿下」
最初は誰が、こんな駄目な第二皇太子に話しかけてきたんだと、狂ってるんじゃないかと思った。だが、それは彼女を見るまでだった。彼女はとても綺麗で、可愛らしかった。そう…言葉を失うくらいには…。地獄の枯れ果てた土地に一輪の花が咲いたようだった。誰にも会いたくないのに兄さんに「誕生日だから来てくれると嬉しいな」と言われて嫌々来たのだが、彼女に出会えた喜びでそんな嫌々しさなんて一瞬で吹っ飛んでいった。
♪~♬♪~♪♪♬~
そんな時音楽が流れ始めた…。これはチャンスでは…と思った。僕はふっと笑うと
「はい。大丈夫です、綺麗なご令嬢。どうかこんな私ですが、楽しいひとときをご令嬢にプレゼントとしたいのですが、ダンスのお誘いを引き受けてくれますか?」
跪いて微笑む俺を彼女は手を口元に持って行って、ビックリした後にその綺麗な顔で満面の笑みを作り、「はい!よろこんで、リードお願いいたします、第二皇太子殿下(*⌒▽⌒*)」
彼女と俺の物語はまだ始まったばかりだ…。
「巡り会えたら」
どこかで奇跡が起きて!好きな人と巡り会えないだろうか…。好きな人にもあえないの。それは私が悪いのだけど、好きな人にも会えないのは悲しいこと。
ちょっとでもハートが送られてると、物凄く嬉しい……皆さんいつもありがとうございます…!
いつも投稿する日が空いていてすみません。でも、呼んでくださっている皆さん、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!