ミロワール

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12/19/2024, 12:12:52 PM

【寂しさ】

誰もそばに居ないから

誰も言葉をかけてくれないから

誰の手とも繋がっていないから

僕だけがわかるように

僕の周りに透明な棘を纏って

近づいてきた人のことを突き放すんだ

誰かに触ってしまった後の

暖かさを知ってしまったら

もう戻れないことは知っていたから



2024-12-19

12/18/2024, 1:50:48 PM

【冬は一緒に】

レースのカーテン越しに覗き込んだ世界が

薄い水色の空に陽の光が線になって見える

そんな朝をぎゅっとかき集めて

澄んだ季節にだけ特別に世界にばら撒かれたよう

宙にいる間も落ちていたとしても輝きを絶やさず

ただ触れるとすぐに溶けて消えてしまう

この身体できみに触れられたのなら

燻って離れない突っかかった想いも

溶けて消えてくれるかもしれないけど

この体温の違いがどうしようもなく心地よいから

保たれた関係であることも僕が1番理解しているから

だから、今年の冬も一緒に居て



2024-12-18

12/17/2024, 12:39:04 PM

【とりとめもない話】

僕が発した言葉は人を不快にするようで

誰に何を言ってみても

黒く塗りつぶされた言葉が返される

僕も相手も嫌な気持ちになるのなら

もう黙っていようと決めたんだ

そんな僕の掟を破り捨てて

きみは僕の話を聞きたいという

僕が話す言葉なんて借り物でしかないのに

楽しそうに聞いてくれるきみをみて

お話することが苦しく無くなった



それから

あの曲とあの曲は実は裏設定で繋がっていそうだとか

この曲は中毒性があって頭から離れないだとか

その曲はきみと僕のことを言ってるみたいで最高だとか

そんなどうでもいいような話ばかりして

今日も日が暮れて星が顔を出す



2024-12-17

12/16/2024, 12:07:41 PM

【風邪】

風邪で苦しくなったことがないから

人の苦しみがわからないや

40度の熱が出てもふらつかず笑顔を振りまけるんだから

そりゃ誰も心配しないし

気がつきゃしないのでしょう

でもどんな時も頭の中で流れる音楽があれば

孤独じゃないから

別に寂しくはないけどね



2024-12-16

12/15/2024, 1:19:12 PM

【雪を待つ】

きみと初めて会った年の冬に

初めて降った雪のような

純粋な気持ちだけで

きみからの言葉を受け取れて

ただまっすぐに楽しいことを追いかけられて

全身できみを受け入れざるを得ないような

そんな気持ちで迎えられる冬は久しぶりで

きっと今なら素直な言葉を記せるから

だからただ雪が降るのを待っている



2024-12-15

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