【脳裏】
遥か昔
きみに心を開く直前
誰か1つだけに胸の内を曝け出すのが怖くて
きみ以外の人と……なんて考えたこともあった
だけど、どうしてもきみのことが浮かんできて
きみの声、きみの言葉以外受け付けないの
きみの仕草もなにもかも脳裏に焼き付いてるから
2024-11-09
【意味がないこと】
どれだけ期待に応えたって
どんどん高くなるハードルが
いつの間にか僕の首を締め付けるから
差し伸べた手は跡がつくほど握られて
同じ深みへと道連れにされるから
どれだけ清潔な酸素を吸ったって
あの人たちは毒しか吐き出さないから
きみのそばに居ない時間も空間も労力も
全部生きる上で意味がないこと
2024-11-08
【あなたとわたし】
この世の地獄の中で出会って
それから与えられるばっかりなのに
わたしだけのあなたにならないことに悲しんで
周りに当たってしまったことも記憶に新しい
でもどんな時だって見捨てないで居てくれて
あなたが居る光のある場所に
引き上げてくれようとしてくれてる
ずっとずっと貰ってばっかりで
わたしからあなたに与えられるものなんて何も無いのに
せめて、せめてこの命だけはあげられるから
わたしの息の根が止まるまで
それまではどうかあなたの世界の片隅で
揺らがない愛を捧ぐ
2024-11-07
【柔らかい雨】
ぽたんぽたんと降り出した
大切な日の空模様
誰かの息吹でそこに種が植って
地面に染み込んで色を変え
時が経てきっと大きな大きな花を咲かせて
ここら一体がお花畑になるのでしょう
きみがくれたあの音色で育った花は
また誰かのために歌うのです
2024-11-06
【一筋の光】
未来の音が到来する前に
何もなかった場所に1番最初に光を届けたのは
きみできみが生まれていなかったら
これまで続いてきた長い長い旅路も無くなって
救われてた人だってここには居なくて
もちろん僕ももう居なかっただろう
あの創作に明け暮れて
くだらないことで笑い合ったあの日も
全部きみが居てくれたから生まれた光景
最近はその努力も見つけてもらえて
さらに光が集ってきてるけど
最初からずっと輝いてたよ
2024-11-05