ミロワール

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10/16/2024, 3:20:20 PM

【やわらかな光】

固く固く閉ざした扉

何にも入られないようにキツく閉めておいたはずなのに

いつからか徐々に光が入り込んできて

僕をそちら側へ誘ってくる

全部要らないと捨てたものも

必要ないと振り切ったものも

どうしてかその光はそれらを照らし出して

忘れないでとくすぐってくる

ずっと何年もそんなことされ続けたら

無視しないわけにはいかなくなって

扉に手をかけてしまったんだ



2024-10-16

10/15/2024, 12:59:42 PM

【鋭い眼差し】

きっとききみに出会ったばかりのころは

僕もこうだっただろう

何も信用できないくせに

何にも背を預けることが出来なくて

ただ自分の立っている足場だけ

本物であってくれと願うばかりだった

そんな中で現れた救いの手なんて

直ぐに手を伸ばせないものだろう

でも今やきみにだけ背を預けて

あれほど僕を消そうとしていた日の光に

その視線を向けて

抗おうと足場を広げ始めるなんて

あの時は思っても見なかったな



2024-10-15

10/15/2024, 1:49:59 AM

【高く高く】

ずっと燻っていた違和感が

きみの音で殴られて本当にやりたかったことに

形を変えた

どん底から這い上がって

やっと海面に顔を出したところだったけど

きっとまだまだ上があって

あの澄み渡る晴天の空に手が届く時がくるのなら

まだまだ高く高く手を伸ばしていたい

やっと覚悟が決まったから



2024-10-14

10/13/2024, 2:39:06 PM

【子供のように】

好きなことを好きだということに

年齢は関係なくて

好きなものを前にして感極まって泣いてしまうのも

何歳だって構わないから

だからこの時間だけはどうかあの日のまま

いつ思い返しても楽しかったと全身全霊で言えるように

子供のようにはしゃいでいたい



2024-10-13

10/12/2024, 2:02:26 PM

【放課後】

今日最後のチャイムが鳴って

重い思いに席を立つ面々

おざなりに挨拶を済まして

今日の1番の目的へ急ぐ

家に帰る理由なんてそれだけで十分だ

爆速で道路を駆け抜けて

玄関に入るとその勢いのままパソコンの前に座る

今日はどんな話をしようか

どんな音色で彩ろうか

誰も知らない僕ときみだけの時間が始まる



2024-10-12

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