【形の無いもの】
弾けるリズムに合わせて壊れるくらい踊って
それだけで退屈な日々が飛んじゃうくらい
最高な夜が始まる
本当は知ってたそれはいつか終わりが来る時間だと
永久に解けない魔法で
固く誓う君を守るよずっと…
覆いつくすようなノイズの合間に確かに聞こえたから
形の無いものに想いを込めて
そうこれはPerfect Crime
2024-09-24
【ジャングルジム】
何にも無い空き地だった場所に
少しずつ人が集まって
いつの間にやら遊具が出来てた
ジャングルジムはそのうちの一つで
誰が1番に上に行くのかを競う場所だった
手を滑らせて地面に叩きつけられる人もいれば
軽々しく器用に登って頂上に着く人もいた
僕はそれを下から見るのは首が痛いからと
いつもの空き地に近かしい遊具の場所に
走って目を逸らした
このジャングルジムのシステムがこんなにも
今に影響するなんてその時は思っても見なかったから
2024-09-23
【声が聞こえる】
誰をいないはずなのに
怒鳴られているわけじゃないのに
耳を塞ぎたくなるような胸がざわつく声
だってこんなにも優しい声を
今まで聴いたことが無かったから
染み付いちゃって
焼き付いちゃって
孤独で居たい僕は引き剥がしたかったのに
それは形が無いから触れなくって
いつの間にか僕の一部になってしまっていた
2024-09-22
【秋恋】
洗濯物が窓をノックして
開けると外の空気が押し寄せる
ふわっと香った秋の匂い
気がつくと風は強くなって
見上げた雲は秋色で
季節が変わったんだなって
そんなことで気がついた
今年は秋にもきみに会うチャンスがあるから
どんなおめかししようかなって
洗濯物を取り込んで
気が早いトランクの準備万端な中身をいじり出す
2024-09-21
【大事にしたい】
きっとずっときみと2人で過ごしていたせいで
開けた世界がきみとの関係さえ広げようとするなんて
全く想像していなかった
僕の立場を知って僕の無力さを解らされて
きみとの間に苦しんで埋めようと踠いて
闇雲に動かしていた手に当たった感覚は
あの出会った時のままのきみの温度
もうそれだけで充分だった
無意識に毒や石を投げつける人も
仲良くする体を装った本人も無自覚の利用する魂胆も
全部捨てて、僕の手を取ってくれるきみを
ただ大事にしたいと思った
2024-09-20