【214,お題:現実逃避】
前を向くのが嫌なときは、ちょっとだけ夢に沈む
現実逃避と言ってしまえば、なんとなくネガティブな印象になるが
自分であり続けるため必要な作業だった
たくさんの"もしも"の設定を考えて遊ぶ
誰にも絶対邪魔出来ない、自分だけの避難場所
そこには、空飛ぶクジラがいて
食べても食べても無くならないお菓子に、喋る小鳥や歌う草木
重力なんて関係なくて、空を飛んで水を蹴って遊ぶ
それに、僕の友達がいる
彼らはみんな僕の理解者で、友達で、恋人で、家族
どこにも行かないでずっとここにいてくれる、想像力でいくらでも輝いていく友達
あの子達はいつでも"ここ"にいるから、僕を待っていてくれる帰る場所がある、だから
今日も安心して嵐の中を進めるんだ
【213,お題:君は今】
君は今、何をしているだろう
私がいなくなった後も変わらず過ごしているだろうか
笑っているだろうか、怒っているだろうか
私がいなくなって、ちょっとだけでも悲しんでくれないだろうか、なんて
これは流石に我儘すぎる願いだな
それでも君の心のどこかに引っ掛かっていて欲しい
引きずっては欲しくないが、世界の人間全てに忘れられても
君だけには、「こんな奴居たなぁ」くらいでいいから
私がいた証明をほんの少し握ったままでいてほしい
【212,お題:物憂げな空】
意味もなく落ち込む時ってあると思う
落ち込むっていう言葉すらあっているのか曖昧だけど
そういう時は空を見る
今の自分と同じような、物憂げな空
空が元気付けてくれる、何てことはないけれど
一人じゃない、一緒に落ち込んでくれている気がして
少しだけ気が楽になる
【211,お題:小さな命】
初めて守るものができた日
「お姉ちゃんだね」その言葉が意味もなく嬉しくて
腕に抱いた小さな命は、しっかりとした力強さと重さがあった
私が守らないといけないんだ、小さく決意した温かな秋の日
【210,お題:Love you】
I Love you 「あなたを愛しています」
I Loved you 「あなたを愛していました」
たった一文字なのに、こんなにも寂しい