SIVA5052

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6/12/2024, 1:33:55 PM

題:「好き嫌い」

あたしはアイツがキライだ

俺はあの子が好きだ

告白されたけど、断った
あたしはアイツをよく知らないから

緊張しながら告白したのにフラれた
分かってはいたことだけど

でも、何でだろ
あたしはいつの間にか、見かけたアイツを目で追ってる

何だろう
フラれたのに、妙に視線を感じる
ますますあの子を好きになってしまう

『あっ』

そうか、嫌いだったアイツの事が好きになってるんだ

もしかして、まだあの子に告白するチャンスがあるのだろうか?


2024年6月12日
SIVA5052

6/11/2024, 11:39:21 AM

題:「街」

アスファルトの照り返しで、暑さ増す季節。

俺は新天地を目指していた。

垂れる汗を拭きながら、見る街並み。

規則正しく並んでいるビル群の間に真っ直ぐに伸びている道。

「気に入った」


『Welcome!!○×CITY』


看板に書かれている文字に親指を立て、口角をあげ、一歩踏み出す。

新しい生活、新しい街。

新しい出会いの予感がする。


2024年6月11日

SIVA5052

6/9/2024, 12:40:38 PM

題:「朝日の温もり」

窓に差し込む朝日でゆっくりと瞼を開ける

暖かく柔らかい日差しがゆっくりと頬を撫でていく

伸ばした腕にも朝日の温もりを感じ、そっと身をよじる


違った

これは君の温もりだ

ようやく手に入れたこの暖かな温もりは、窓から差し込む、朝日の温もりと同じだった


2024年6月9日

SIVA5052

6/8/2024, 1:33:25 PM

題:「岐路」

俺の人生なんて。

いつの間にか、毎日同じ事の繰り返し。

「つまらない」

そんな言葉で片付けたくはない。

俺の人生なんて。

でも何かをやりたい。

目標?やる気?憧れ?

俺にもできた。

小さな事だけど。

こんな俺にもほんの小さな希望が。

「岐路に立つ」

いつもの俺のままでいるのか。

新しい事を始め、イキイキとした俺を見るか。

細く長い道がふたつ。

俺の前にある。

踏み出そう。一歩。

未来はある。自分で切り開け。

2024年6月8日

SIVA5052

6/7/2024, 3:45:58 PM

題:「世界の終わりに君と」



「明日世界が終わるとしたら、真斗はどう過ごす?」
唐突に問われた僕は、机の上に置かれてあるノートから目を離すことが出来なくなった。
前の席で体をこちらに向け、背もたれに腕を乗せて、椅子を傾けながらそう質問してきたのは、サラリとした肩まである黒髪を邪魔そうに後ろにやりながら、小首を傾げている風花。
「なんだって?」
意味はわかっていたものの、あまりの唐突さにそう質問を返さずにはいられなかった。
「だーかーらー、明日世界は亡びます!ってなったら、真斗はどう過ごすの?真斗は真面目くんだから、そんな時でも勉強してるのかな?」
冗談めかして人差し指をこちらに向けてくる。
「世界が明日終わるならねー……」
手を止めて、チラリと風花に目をやると、彼女とバチっと視線が合った。
黒く大きな瞳がこちらを真っ直ぐに見つめてくる。
早く答えを言わないと。
「僕ならいつも通り、ふつーに過ごすよ」
「はい?」
「いつも通り、君とおしゃべりして、一緒に帰って家に送ってく」
「えっ」
「あ、でも、世界が終わっちゃうなら、送ってしまったら君を守れないから、一緒にいるかもしれないな。だとすると────」
そこまで話していると、風花の手が目の前まで伸びてきた。
「なんだよ。どうした?」
「……は、恥ずかしくなるからやめ、て」
上がっている手で目の前の顔が見えなくなり、顔を横に傾けると、耳まで真っ赤になっている風花の姿があった。

2024年6月8日

SIVA5052

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