【熱い鼓動】

眠っていた情熱が、
胸の奥で目を覚ます。

あれこれ考えるよりも、
今、この一歩にすべてを賭けたい。

不安も、迷いも、
その瞬間だけは消えていた。

まっすぐに、
ただ「やりたい」と願う心。

子どものように無垢で、
けれど確かに燃える、その決意。

誰かの目じゃなく、
自分の鼓動に従って生きる。

その音が、世界を変えてゆく。

【タイミング】

風が動くとき、声なき声が響く
待ちわびた扉は、ふとした瞬間に開く

力を秘めた存在は
焦らず、騒がず、ただ流れを見つめている

願いは空へと昇り
心が整ったとき、兆しは姿を現す

いまではない
けれど、いまを無視しても届かない

そのときが来たなら
すべてが自然に

【虹のはじまりを探して】

すべてを手放した朝
心はまだ静かに震えていた。

余分なものを脱ぎ捨てて
ただ、ひとつの光を求めて歩き出す。

過去も未来も背負わずに
いま、この瞬間に耳を澄ませると

遠い星から届く囁きが
新たな扉をそっと開いてくれた。

それは贅沢でも奇跡でもない。
ただ、ほんとうの自分へ還る旅の始まり。

虹の始まりは
いつも足元にあると気づいた時
空に色が差し始めた。

【オアシス】

乾いた風に迷いながらも
やさしい眼差しがそっと手を取る

遠くに見えた幻は
いつしか本物のぬくもりに変わり

言葉より深く、笑みが交わる
心の旅は、ここで潤う

【涙の跡】

こぼれた涙は ただの悲しみじゃなかった
泥だらけの手のひらで 夢をつかもうとした証

まっすぐで 不器用で
でも誰よりも本気だったあの頃のわたしが
静かに 胸の奥で笑ってる

泣いた分だけ 強くなった
あの日の跡は 今
輝きへと変わってゆく