【正義と悪者、光と影】
誰かからすればそれは英雄で、また別の誰かからしたらそれはヒール
わたしはたまたまみんなからヒールだ、悪者だって言われただけでどこかに───そう、あなたのように英雄と言ってくれる人がいるはず
でも、だからといって君はわたしからしたら悪者だってわけじゃない。みんなが言うように、君はわたしの英雄でもある。
でも、なんだか残酷。君と同じ舞台で走っているのに、わたしだけが悪く言われている。
これも、世の中の理ってものなのかな
【この風は明日どこへ、この私は明日どこへ】
この風はどこまでも続いてる。
けど、明日に今の風は吹かない。
だからきっと、今の私も明日にはいない、新しい私なのだろう。
なら今できることを今、精一杯に。
行こう、風の続く限り、どこまでも。
私らしく、私だけの道を、駆けていこう
【生きる意味、走り続ける意味】
────走りたい
ーーーどうして、そこまで必死になるの
───勝ちたい
ーーーまた、怪我をするよ
無理をしないで
どうしてそこまで必死に走るの
自分を大切にして
そんな言葉は何度も、何度も聞き飽きた。でも俺は、走りたいから走る。怪我をしたって、何を言われてもそれが本心。
あの人たちの邸跡を、歴史を変えたいから。
こんな身体、どうなったっていい。ひとつでも多くの称号ータイトルを、1人でも追い抜いてゴールの先へ
いつかは必ずあの歴史達を塗り替えて、俺が新たな歴史の創設者になるために。
理想なんて言わせない。
無理なんて言わせない。
夢物語なんかのままじゃ、いさせない。
チャンスは二度と来ない。今がその時だ。
さぁ、何が待とうと、この足で走り抜こう、この手で、可能性をこじ開けようじゃないか
願わくば、もっと先へ、もっと上へ
もっと、高みへ目指したい
【“挫折”という未来が待っていても──】
もし未来をが分かっていたなら、どうしていただろう。
この忌々しい怪我も、あの子に奪われた3つのティアラもどうにか回避して全てわたくしのものにしていたのだろうか
……否、それだけは揺るがない。
怪我をしてレースに出れない未来が分かろうと、あの子に全てのティアラを奪われようと、わたくしはわたくしの方法で強く在る。
怪我をすればその期間で頭脳を鍛えればいい、あの子の特徴を、同期たちの特徴を調べあげればいい。
全てのティアラを奪われればその後あの子とぶつかるレース、ぶつからないレース全て君が隣で走る想像をしてその影を追い抜かせばいい。
簡単なこと。
未来がわかっていたとしてもわたくしは決められた道を歩み、その中でわたくしにしか歩めない道を歩んでいくだけよ