NoName

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5/22/2025, 11:33:19 PM

いやいや、そういうのじゃないんですよ。
ボクが聞きたいのはそういう事じゃなくてですね。
ああ、はい。
まあそういうことですけども、
ニュアンスというかなんというか。
とにかくボクが知りたいのはそういうことじゃないんですよ。

とにかくよく喋る人だ。

彼の質問とかそういうのは置いといて、彼はとにかくよく喋る。
冷めたコーヒーをひとくち。
申し訳ないのだが、
何とも彼の言葉は耳をすり抜けてゆく。

そういうのじゃないんですよ。

とりあえずそうなんだろう。
そういうのじゃないらしい。

そういうのじゃないのはよーく分かったが、さてはてどうしたものか。
俺の脳みそはもう随分前に彼の言葉を認識しなくなったらしい。
普通に聞くのがめんどくさくなっただけだが。

5/14/2025, 11:52:45 PM

クジラが落ちた。

ある朝どうも騒がしく、
あの丁寧なアナウンサーが少々取り乱し気味?

あらあら、まあまあ、
一体どうした。

「クジラが落ちた。」

クジラが落ちた?
ああ、そういえば、、。

5/12/2025, 6:07:09 AM

机があって椅子があって。
同じものが何列もあって、それだけでそこは教室で

あーあ、

今日は行きたくなかったんだよ。
昨日日曜日だったから。

この世は謎で満ちていて、
でもそんな謎解明しなくても僕は生きてける。

あーあ、

みんな馬鹿だね。
何も知らないうちに死んでいくんだ、
何も知らなくてもみんなは満ちている。

出来損ないの蝶々が言った。

キミは何も欠けていないね。
羨ましいよ。

きっと羽がかけていたから蝶々はそういったんだ。

もう片方は酷く綺麗だ。
酷く酷く、片方だけなのがもったいないくらい。

僕は中身がかけていて
蝶々は羽が欠けていて。

たりないたりない、
いつまでたってもたりないって
そう言うんだ。

5/9/2025, 2:15:23 AM

世界がとけてゆく。

5/7/2025, 4:36:23 AM

ああ、ああ、そうだそうだ、
そうだった。

おれは暗闇へ身を投げ出して
星はおれを避けるように散ってった。

そうだったそうだった。

おれは仕方なく出来ない奴だったから、
それが辛くて情けなくて。

けどきっとこの世から居なくなることも出来ない
臆病者だったから。

仕方がない仕方がない。

景色が流れるようになんどもなんども
日をまたいでいったんだ。

線路に飛び散った肉片よ、
お前はおれのヒーローだ。

お前をくっておれはここにいるんだ。

星もおれを避けてくれたがなんてことは無い。
この世に思い入れなんかない。

ああ、ああ、
この世に神がいるのなら、
おれは全て神に押し付けていこうじゃないか。

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