ブスめ。
俺の彼女がないて帰ってきた。
ブスだと、そう言われたんだと。
なんとも可哀想だ、
かわいそう。
それが事実なだけにいたたまれなくて。
俺はブスにはブスだと思う。
だってしょうがないじゃない、
この世に人間として生まれてきた以上。
きっと人間が悪いけど、
そんな価値観が生まれてしまったんだから。
あーあ。
そんなに泣いちゃって、
かわいい、かわいい、
俺はお前が好きだし、
その申し訳程度のまつ毛も愛すんだから。
そんなに泣かなくたっていいじゃない。
そんなに泣かなくたって、
俺はお前がずっと好きなんだから。
キノコに侵食されしこの世。
寒さで僕は震えていたのです。
青く光る星は僕を見下ろし、月は僕を嘲笑っている。
さらさらと
あなたの髪が揺れている。
頬を桃色に染め
口元は少しむず痒そうに
緩んでいる。
好きだなあ、、
ぼくはあなたが好きなんだ。
思わずぼくも口元が緩みそう、
緊張で仕方ないのに。
私は適度に死にたいと願うので。
あいや。
過度に死を願っていたりするんだろうか。
でもまあ死には至っていないので、
きっと適度に死にたいということなのだろうと。
死にたい死にたいと思っていると、
どうも気分は下がる一方で。
死にたい死にたいと思っていると、
どうも気味が悪いほどに気分が高揚したりもするようで。
私が実に幸せな環境に身を置いているということには変わりないのだが、
まあやはり逆張り的に自身の不幸せを願ってみたくなることもあるようで。
これは宜しくない傾向にあると思った私は
取り敢えず身近な幸せを探そうと、
身近な幸せを愛そうと思ったわけで。
これはあれだろう、幸せに慣れすぎてしまっていると
私が思ったからだろうが。
案外幸せは私の周囲を囲っているようで、
それに気がつくと私はどんどんと
不幸のハードルを上げていってしまった。
不幸せな自分に酔うのなら、まあ勝手にしろとしか言いようがないが。
とにかく他人に迷惑をかけるのは違うと
謎の正義感で満ちていた私は
地を這いながら幸せでいようと思ったわけで。