ノーム

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8/13/2023, 3:25:11 PM

『心の健康』


「俺って心が病んでるんだ」

『……そうなのね』

「子供の頃から不幸続きでさ」

『……大変ね』

「笑顔でいるのが辛いんだ」

『……可哀想ね』

「君は心が強いよね」

『……そうね』

「何があっても動じない」

『……確かにね』

「本当に君が羨ましいよ」

『……ごめんね。
悪いけど、今から自殺しなきゃいけないの。
またね』

ツーツーツー

「どうして自殺なんてするんだろう?
……まぁ、いいや」

プルルルルル

『……なに?』

「俺って心が病んでるんだ」

8/13/2023, 2:12:30 AM

『君の奏でる音楽』


──あぁだるい。

イヤホンから流れる軽快な音楽を聴きながら、その心にはドロドロとした惰性が覆っていた。

だるい。何もしたくない。面倒臭い。
だるい。
だるい!
かったるいっ!

仕舞いには怒りさえ湧いてくる始末。何がなにやら自分でも分からない。
ウゥ〜と呻くもおさまらない。

イヤホンからは未だに空気の読めない音楽が流れている。

タッタカタカタン♪タッタッタッ♪
タタッタタンタン♪タッタカタン♪

両手を頭に持ってきて、ズズっと前髪を掻き上げる。頭皮も一緒に持ち上がり、目付きが少し鋭くなった。
少し気になって立て掛けられた鏡をみれば、そこには酷い顔をしたブスが一人、変顔晒してこちらを見ていた。

──あぁ泣きたい。

理由はないが情けない。
なんかもう生きたくない。
死にたいわけじゃない。
生きたくない。
生きたくない。
仕方が無い。

タッタカタカタン♪タッタッタッ♪
タタッタタンタン♪タッタカタン♪

軽快なBGMが流れる中で、思考がクルクル踊り出す。鈍くて重い思考のダンス。

ワン・ツー・ワン・ツー
ドン! ドン! ドンッ!

……醜悪すぎて観てられない。

チクタクチクタク時計が進む。

今日も私は──


「……何してたっけ?」

8/5/2023, 1:57:32 AM

『つまらないことでも』 160


一度辞めてしまった後に、それが再び出来ないことなら。
取り敢えず続けてみてもいいかもね。

今辞めるなんて勿体ない!

どうせ何時でも辞められるのなら、もう少しだけ生きてみようよ。

7/30/2023, 4:47:52 PM

『澄んだ瞳』


"やりたい事をやった"だけ
結末なんて興味無い

誰かが死んだ
どうでもいい
誰かが生きた
どうでもいい

誰かの不幸
どうでもいい
誰かの幸せ
どうでもいい

どこかの誰かが
どうなろうとも
そんな事は
どうでもいい

"やりたい事をやった"だけ
結末なんて興味無い

7/28/2023, 2:47:17 AM

『神様が舞い降りてきて、こう言った。』


「私は決して怪しい者ではありません!」

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