ノーム

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12/26/2022, 1:16:12 PM

『変わらないものはない』


──バンッ

銃口から煙が昇る

「今の世の中は生きにくい」

どれだけ頑張っても報われない
社会の底辺
世の中の弱者
それが俺だ

「待ってるだけじゃ変わらない」

勝手に変わっていくものもあれば
それだけじゃ変わらないものもある
俺の苦しみは変わらない
変わらないから変えなきゃいけない

「世の中を変える」

ホームレスに人権は?
自殺者の人数は?
俺のような弱者はどれだけいる?

「何が悪い?」

俺達の犠牲の上に成り立つ世の中
見て見ぬふりをする最大人数
その中の誰が自らの善性を説く事が出来る?
その中の誰が俺の悪性を説く事が出来る?

「だから俺が変える」

現在の弱者を未来の強者に
現在の強者を未来の弱者に

俺《テロリスト》を
俺《英雄》に


「変わらないものはない」

12/23/2022, 12:40:45 PM

『プレゼント』


とても綺麗な君の笑顔に
私の心が熱を持つ

それは世界を包み込み
蕾となって花開く

君の生きた証明と
私が愛した証明が

色鮮やかな花弁に混じり
散り際までもが美しく

演出はいかに
月光は波間に
大地は果てに

この世界の幸せを
真に願う君なれば

12/22/2022, 11:13:48 AM

『ゆずの香り』


アイツは皮を被ってるだけだよ

いい香りに騙されたらダメ

化けの皮を剥いでみな

中身は食えたもんじゃない

12/21/2022, 12:55:49 PM

『大空』


僕の足元には大地が無い。
上下左右、どこを見渡しても青空が広がっている。

「地に足つけてる感覚はあるんだけどなぁ」

不思議だ。

取り敢えず歩いてみる事にした。
トコトコトコトコ
歩く度、足裏には確かに地面を踏みしめている感触がある。
これで足元に広がっているのが青空だというのだから驚きだ。

ある程度歩いた所で立ち止まる。
周りを見渡すが何も変わらず、やはり青空がそこには広がっていた。
そうして途方に暮れていると、少し離れたところに小さい雲があるのを見つけた。

「……あそこまで行ってみようか」

目的地を定めた僕はそこに向かって走り出す。
ダッダッダッダ
走る。
ダッダッダッダ
ひたすら走る。
ダッダッダッダ

……たどり着かない。
どれだけ走っても僕と雲の距離は縮まらない。
まるで、表面に青空が投影された球体の中を走っているみたいだ。
いや、事実そうなのかもしれない。

僕の周りに広がる青空は、何処までも続いているように見えているだけなんだ。
大空に見えてその実、僕を小さな世界に閉じ込めている牢獄なんだ。

考える。

「どうすれば此処から抜け出せる?」

考える。

「何時から僕は此処に居た?」

考える。

「一体誰が僕を閉じ込めた?」

…………分からない。
分からないが、取り敢えず……


僕は足元の小空を、力の限り踏みつけた。

12/20/2022, 6:51:22 PM

『ベルの音』


シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「迎え入れるのだ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「賛美歌を捧げるのだ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「幸福を願うのだ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「神を崇めるのだ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「崇めるのだ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

「崇めろ」

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

シャンシャンシャン
ベルが鳴る

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