NONAME

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3/21/2024, 10:16:27 AM

今年も桜まつりの看板が
見慣れた歩道に立てかけられる

今から行くよ

いつも通りの着く時間も分からない
短い文にくすりと笑った

人混みは孤独を強める
時計と改札を交互に見ては
ため息をつく

少し前かがみの貴方は
遠くからでも見分けられる
近寄ると必ず目を伏せて
貴方はいつまで経っても照れ屋だった

他の誰も視界に入らなかった
ずっとこのままだと思ってた
ふたりぼっちの幸せ色した春は

あの日以来ひとりぼっち

ふたりぼっち




3/20/2024, 10:09:53 AM

例えば
アナタと私が夢の中でしか
逢えていないとしても

瞼の裏に映るアナタが
二度と逢えない人だとしても

私の記憶に刻まれたアナタは
幻想ではない

だからせめて
夢から醒める前に伝えたい

また逢いに来て
私に逢いに来て

夢が醒める前に

3/19/2024, 10:09:06 AM

冷たい風が頬を撫でる

足が覚えている

検索したのはほんの偶然

よく待ち合わせしたよね

もうすぐ逢える

あの頃の貴方に

捻れた時空に迷い込みながら

戻って来れなくなるとは知らずに

胸が高鳴る


胸が高鳴る

3/18/2024, 12:46:43 PM


どうして私を残していったの
愛した貴方を恨んだ

嘘つきと毎晩泣いた

自分のことだけ考えてたなら
私はとっくに消えていた

不条理への恨みを乗り越えたのかは
分からない

それでも私は今日笑っている
それでも私は今日心震わせている
それでいい

それで充分 私は一度消えている

私は生かされている

不条理

3/15/2024, 10:06:28 AM

いくら手を伸ばしても
私の手からすり抜けていく

夜空に満天の星
ひとつだけでいいの
たくさんはいらないわ

流れ星の行方は
私じゃなくて
あの子の処へ

どうかまた落ちてきますように
溢れる星にそっと祈って

また 朝が来る

星が溢れる

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