NONAME

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今年も桜まつりの看板が
見慣れた歩道に立てかけられる

今から行くよ

いつも通りの着く時間も分からない
短い文にくすりと笑った

人混みは孤独を強める
時計と改札を交互に見ては
ため息をつく

少し前かがみの貴方は
遠くからでも見分けられる
近寄ると必ず目を伏せて
貴方はいつまで経っても照れ屋だった

他の誰も視界に入らなかった
ずっとこのままだと思ってた
ふたりぼっちの幸せ色した春は

あの日以来ひとりぼっち

ふたりぼっち




3/21/2024, 10:16:27 AM