目に映るもの全てを拒み
目に映るもの全てを敵視した

それなのに

その先にあったものは
憐れみでも同情でもなく
もがく私を救おうとした

あの人の眼差しだった

やっと眠れる

暗闇の中
貴方の腕の中の私は
どんな瞳をしていますか

安らかな瞳

瞳の奥に
冷たく凍る月を見た

誰も見たことの無い
誰にも見せない

心に触れた途端
爪先から凍えようとも

貴方をもっと
深く知りたい

お金なんていらないわ
お金なんかなくても
愛があれば生きていけるの

明日は明日の風がふく

お金がなくて
生きていけるわけないじゃない
本当に苦しい思いしたことない人の
幻想ね

愛もお金がなかったら冷めるのよ

お金より大切なもの

それは
そんな話をしながら
笑いあえる時間ね

お金より大切なもの

今宵

空を見上げて
芽吹く生命の息づかいを感じる

また春が来る

儚く散った
あの日の夜桜と貴方に思いを馳せて

また一人涙する私を
優しく月が慰める

月夜

小指を絡めてした約束は
また明日ね

明日はいつになったら
来るんだろう

私はずっと今日のまま

見えない糸を手繰り寄せて
薄れる記憶にしがみついてた

私と貴方は
心の中でいつまでも
小指を絡めているのに

絆