君を探して生きたあの日を、私は未だ胸に抱える。私の好きだった君がもうこの世に存在しないことを、私はもう知っているのに。私を愛さない君は、私に愛されてくれない君は、きっと君ではないのだろう。
ねぇ。
ねぇ、そうなんでしょう？

透明な器に入れられた私を、あなたは美しがってはくれないのでしょう？

頭上で燦然とかがやく星に手を伸ばして、火傷する。そんなあなたと、わたしでしたね。

願いが一つ叶うなら、きっと貴方の幸福を願う。
貴方の終わりがももいろでありますように。
茶や黒や青や赤や、その他たくさんの感情の混じった、汚く濁ったうつくしいももいろでありますように。

あの日のちいさな口約束を信じていた。信じてきたのに、しんじていたのに。