黄身

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3/3/2025, 4:55:51 PM

ひらり、落ちた私の一部が、あなたの心臓に食い込んで。

2/28/2025, 6:31:42 PM

あの日のぬくもりを腕に抱えて歩いていた。そのぬくもりは冷めもせず、硬くもならず、わたしのそばにただ在った。
ただ、ぬくもりは風化した。覚えてさえいれば永遠であったそれは、私の腕からするりと抜け落ち、崩れ、誰にも届かないどこかへ流れていった。
不完全さは美徳だと、儚さは美しさだと叫ばれるこの場所で、わたしが喪くしたぬくもりはどうして、その美でわたしを癒さない。

2/24/2025, 3:01:04 PM

花が枯れて、私が咲いて、あなたが死んで、1822年の春でした。

【一輪の死に様】

架空の小説書き出し

1/17/2025, 3:04:25 PM

風の妖精のいたずらは、わたしとあなたの柔らかな日々にひと足先の『春』を振り撒く。

No.21【風のいたずら】

12/20/2024, 3:46:41 PM

ベルの音がひとつ鳴って、僕の鼓動は一層早くなる。
いつか君はこれを「命の消費」だと言った。私のためにたくさん鳴らしているんでしょう?一生で鼓動する回数は決まってるんだって。だからこれは『命の消費』だね、って。きれいにわらって。
なんてことを言うひとに、恋をしてしまったんだろう僕は。
僕とベルと、君の笑顔が、銀世界に刻みをひとつ。

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