眠りにつくまでに
僕にください
あなたの優しい声で
おやすみなさいの一言を
あなたを想う長い夜
逢いたくて
逢いたくて
溢れる涙
せめて夢の中だけでも
聴かせてください
僕の名を呼ぶ
あまい声
時の流れの中で
色褪せることもなく
心に棲み続けるあなたに
二度と逢えない哀しみは
今夜も僕を
押し潰す
# 喪失感
あのひとに
二度と届くことのない
この想いは
もう
小さな硝子の瓶に詰め込んで
夜の海に流しましょう
小瓶は月の光に照らされて
きらきら輝きながら
ゆらゆらと波に誘われ
沖へ沖へと流されて
遥か彼方へと
消えてゆくでしょう
小瓶を見送って
空っぽになった心には
日毎夜毎に
涙の海が広がりはじめ
あの夜
流したはずの小瓶は
心の海の波打ち際で
静かにわたしを
待っていたのでした
# 海へ
# 夜の海
心も
連日の暑さで
夏バテ中です
皆様
熱中症に気をつけて
お過ごしくださいね
、
# 心の健康
視線の先には
いつもあなたがいた…
過ぎた日の
その充足感が
未だに忘れられず
ひとりとり残された
寂しさと虚しさは
夜毎に
しんしんと降り続き
そのまま根雪となって
心底で
音もなく凍結していく
# 視線の先には
,
君と初めて出会った日の
微かなときめきは
グラスに注がれた水に
ほんの 一滴
青いインクを落としたように
揺らめきながら
溶けながら
淡く
淡く
わたしの恋心を
染めていた
# 遠い日の記憶