やらなければならないことは
沢山あるけれど
やりたいことは何も思いつかない
一番やりたいことは何だろうと
考えるのも面倒なほどの
無気力と倦怠感
心の中は
隙間だらけのスカスカで
所々乾き始めている
流石にこの状態は良くないと
自覚はするが
出るのはため息ばかり
夜更けに
ふと
気分転換のための
特効薬を思い出す
そうだ!
明日は好きな花を沢山買ってきて
部屋中に飾ろう!
やっと1つ
やりたいことを見つけた
# やりたいこと
望洋とした荒野を前に
道標のない
岐路に立つ
どちらの道を進んでも
そのさきに
君がいないことは
判っているから
躊躇逡巡 (ちゅうちょしゅんじゅん)
君への想いを封印し
漸く歩き出すわたしに
吹き来る風は
冷たくも優しく
明日へと誘う
# 岐路 (6/8 お題)
世界の終わりが
どのようなものであろうと
君と繋いだ手は
決して離しはしない
# 世界の終わりに君と
心底に沈めた想いを
語ることなどありません
今更
流した涙や
眠れなかった夜を数えても
それは
意味のないことですから
歳月の流れが
沈めた想いの色を変え
薄れさせるまで
想いの内容は
誰にも言えない秘密です
# 誰にも言えない秘密
狭い自室のベッドの上が
わたしの定位置
わたしの居場所
部屋の扉を閉めれば
縮んだ心は一瞬のうちに
大きく翼を広げる
嘆きながら
呻きながら
耐えながら
流した涙を
この狭い部屋は
無言で受け止める
悩み苦しむ時でも
淋しさに眠れない夜でも
どんな時でも
この部屋は
いつも温かく優しい
# 狭い部屋