6/10/2024, 10:20:19 PM
望洋とした荒野を前に
道標のない
岐路に立つ
どちらの道を進んでも
そのさきに
君がいないことは
判っているから
躊躇逡巡 (ちゅうちょしゅんじゅん)
君への想いを封印し
漸く歩き出すわたしに
吹き来る風は
冷たくも優しく
明日へと誘う
# 岐路 (6/8 お題)
6/8/2024, 6:05:46 AM
世界の終わりが
どのようなものであろうと
君と繋いだ手は
決して離しはしない
# 世界の終わりに君と
6/5/2024, 9:57:36 PM
心底に沈めた想いを
語ることなどありません
今更
流した涙や
眠れなかった夜を数えても
それは
意味のないことですから
歳月の流れが
沈めた想いの色を変え
薄れさせるまで
想いの内容は
誰にも言えない秘密です
# 誰にも言えない秘密
6/4/2024, 9:39:21 PM
狭い自室のベッドの上が
わたしの定位置
わたしの居場所
部屋の扉を閉めれば
縮んだ心は一瞬のうちに
大きく翼を広げる
嘆きながら
呻きながら
耐えながら
流した涙を
この狭い部屋は
無言で受け止める
悩み苦しむ時でも
淋しさに眠れない夜でも
どんな時でも
この部屋は
いつも温かく優しい
# 狭い部屋
6/3/2024, 9:41:23 PM
あなたを失って
恋は終わり
虚ろな風が吹き荒れる
抱えきれないほどの想い出に
押し潰されて溢れ出す涙は
夜を溶かして
朝を拒絶する
暗黒な日々…
そんな時もあったよ と
いつか
笑って話せる日が来るからと
梅雨晴れの空の青さは
今日も
わたしの背中を軽く押す
# 失恋