雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
詩 宮沢賢治
こんな人の傍らで
ひっそりと
穏やかに暮らしたいと
思うことも…
# 理想のあなた
あのひととの
突然の別れは
わたしの心を
打ちのめし
粉々にして
暗闇の中に
ばらまいた
# 突然の別れ
第一章の現世では
突然の悲しい別離で
ハッピーエンドとは
なれなかったけれど
最終章の来世では
きっと
必ず
「めでたし めでたし」に
わたしの恋物語は
今はまだ
未完成
# 恋物語
真夜中の静寂を
好きでいられるのは
必ず朝が来ることを
知っているからです
# 真夜中
愛があれば何でもできると
思いたいけれど
愛だけでは
どうにもならないことがある
愛していても
身代わりにもなれず
あのひとが逝くことを
阻止することもできなかった
その悲しみの大きさは
愛の深さに比例する
# 愛していれば何でもできる?