4/21/2024, 6:58:09 PM
君の部屋の
窓を伝う雨の雫さえ
愛しく思う
君への恋心が
芽生えし頃
# 雫
4/20/2024, 12:39:08 PM
何もいらないのです
あのひとを失くして
空っぽになったわたしの心を
満たすものなど
どこにもないのですから
# 何もいらない
4/18/2024, 9:54:26 PM
来世で君と会うときには
わたしがこの世で付けた
様々な色彩は全て消し去り
無色で会いたい
君の色 一色だけに
染まるために
# 無色の世界
4/17/2024, 9:00:54 PM
母が逝き
人里から少し離れた所の火葬場で
最期の別れをした帰り道
緩やかな坂道の両側には
満開の桜並木
無数の桜の花びらが
微かな風に乗り
はらはらと
はらはらと
次々と
次々と
舞いながら
まるで
別れを惜しむかのように
散り続けていました
散る桜を見る度に
母を恋しく想います
桜の花が
良く似合う母でした
# 桜散る
4/16/2024, 12:05:24 PM
そういえばいつの間にか
わたしの夢見る心は
消えていたよ
きっと
あのひとを失くした時に
悲しみの大きさに押し潰されて
消えたんだね
わたしの夢の主役は
必ずあのひとだったから
当然のことだよね
あれから
消えた夢は見ていないし
夢見る心を探すことさえ
忘れていたんだ
これから先
これまでとは全く違った
新しい夢を見る心を
持てる日が来るのか
どうなのかが
今は少しだけ
気になりはじめたところだよ
# 夢見る心