夢を見たことは覚えているが
目覚めた途端に
内容は全部忘れてしまう
そんな日々が続いている
砕け散った夢の欠片を
かき集めても
何も思い出せない
悲しい夢でも
怖い夢でもないことは
胸の鼓動の
正常な動きで判る
今朝の胸の鼓動からすると
残念ながら
あのひとの夢では
なかったようだ
# こんな夢を見た
わたしには
タイムマシーンは要りません
わたしの目的地は
来世
そこで待っていてくれる人に
逢うために
今を精一杯
生きていかなければなりません
過去や未来に
寄り道をしている暇など
どこにもないのです
# タイムマシーン
あのひとと過ごす
特別な夜は
もう
二度とないという
その寂しさが
今夜も
綿雪のように
心に
冷たく降ってくる
しんしん
しんしん
夜更けとともに
降り積もる
# 特別な夜
二度と
あなたに逢えない
悲しみは
もう
海の底に沈めましょう
あなたを想い
流した涙が
波の歌声も
魚たちの呟きも届かない
深い深い海の底で
いつの日にか
小さな真珠となって
優しい眠りにつけるよう
祈りをこめて
願いをこめて
この悲しみを
沈めましょう
# 海の底
君に会いたくて
ただ会いたくて
理由もなく
連絡もせず
夜道を走り
君の家の前で
声もかけずに立ち尽くし
それだけで
来た道を戻った
遠い日の熱い想い
向こう見ずで
一途で
切なくて
愛おしい
恋の想い出
# 君に会いたくて