本当は1度ぐらい
あなたと踊ってみたかった
ステップなんて
どうだって良くて
音楽に合わせて
ただユラユラと
左右に揺れているだけでも
いいのに
シャイなあなたが
踊るはずがないからと
わたしは知らんふりして
飲み終えたグラスの氷を
ずっと眺めていた
あの時
勇気を出して
踊りませんか?と
ひとこと言えていたなら
何かが変わっていたのかな…
# 踊りませんか? (295)
あなたに
再び巡り会えるのは
わたしが三途の川を
渡った時
約束通り
迎えに来てくれますよね
もう少し
待たせてしまいそうだけど
必ず
あなたに逢いに行くので
どうぞそれまでは
空の上から
わたしの日々を
見守っていてくださいね
巡り会えたら
真っ先に
待たせたお詫びを
しなくては…
# 巡り会えたら (294)
願わくば
あなたと出逢えた
奇跡をもう一度
きっと また
あなたに
わたしは恋をする
# 奇跡をもう一度 (293)
たそがれどきは
諦めの時
夜の闇が来る前に
戻り道があるうちに
失くしたものを
探すことをやめる時
逢いたい
という言葉を飲み込んで
伸ばしかけた手を
引っ込めて
鳥かごに
あのひとへの想いを
閉じ込める
たそがれどきは
そんな時
# たそがれ (292)
シーンと静まり返った
この部屋で
あなたがいない
この部屋で
想い出だけを抱きしめて
夜の河を渡ります
独りぼっちの淋しさに
涙がほろりと零れても
灯りを落して
目を閉じれば
眠りの向こうに
あなたの姿
朝よ
来ないで
この優しい静寂を
まだ消さないで
# 静寂に包まれた部屋 (291)