あなたとふたりで
同じ時を刻み
同じ空を見上げ
同じ夢を紡ぐとき
わたしの心には
沢山の花々が
次々と
咲いてゆくから
あなたに逢えない
淋しい日には
心の小径を辿りながら
いくつもの花束を作り
甘く優しい香りに
包まれて
微笑みのなかで
過ごしましょう
# 花束 (33)
どれほど 願い
どれほど 待ち
どれほど 泣き
どれほど 眠れない夜を重ねたか
なんて
あなたの
笑顔の前では
もう
どうでもいい事に
なる
# スマイル (32)
あなたの
かけがえのないものに
なれるのなら
わたしは
せつなすぎるほどにも
みじめなほどにも
やさしくなれる
# どこにも書けないこと (31)
待たせるあなたと
待つわたし
この図式は
初めから
一度も
変更されなかった
お互いの想いを
秤にかけても
一度も
平衡になんて
なれなかった
時計の針のうえで
微かに震えながら
萎んでいった
わたしの心が
すでに
待つことを
止めてしまったことに
あなたは
まだ
気付かない…
# 時計の針 (30)
あなたへの想いを
風が磨いたこの空に
思いっきり放り投げたなら
粉々に散らばって
夜の星となるかしら
あなたへの想いを
誰もいない夜更けの海に
静かに静かに流したら
波に洗われ丸くなり
小さな真珠になるかしら
あなたへの想いを
沈丁花の木の下に
みんな残らず埋めたなら
心のなかにはひとすじの
花の香りが残るのかしら
胸に溢れるこの想い
どう取り扱えば
いいのでしょう…
# 溢れる気持ち (29)