《昨日へのさよなら、明日への出会い》
僕たちが気にすることは大体
未来のこと か 過去のこと
大体の人は今、現在を見ていない。
これは僕自身も例外では無いらしい。
何かしらの悩みがあって苦しんで居るときは大体過去のことを考えている
ここで少し僕の昔話に付き合って欲しい。
こんな僕にもかつて自分のことよりも優先したいと思うような人に出会ったことがある。
そうだな、ここでは貴方と表現しておこう。
貴方と初めて会ったとき、僕は周りが見えなくなるほどに貴方に夢中になっていた。
何だか他と違ったようなオーラを身に纏い、儚くも勇ましかった。
僕らは自然と惹かれ合うように近くに居たのだが、
僕らを引き裂くある事件が起こった(ここでは明確に表記しないことをお詫びする。)
最後、僕らの別れは「またね」と言う3文字だった。
言葉では表せられ無いような感覚になり、言葉にまるで魂が宿ったように貴方に届いた実感があった。
あれからざっと6年。
未だにその約束は果たされていない。たまに約束が果たされる手前の出来事は数回、片手で数える位はあったけどしっかりとした再会はまだ果たされていない。
もしかしたら貴方は諦めてしまったかも知れない。
でも、残念ながらねちっこくて諦めの悪い僕は未だに諦めきれていない。
昨日へのさよならを出来ていない自分が醜いとすら感じる。
あの時感じたことは嘘ではないと思いたい。
だからこそ明日への出会いに期待して、
今日は貴方への思いを綴ってみた。
《透明な水》
人間の半数は水分で出来ている。
まぁおおよそ血液なのだが…
僕は少し前までメダカを飼っていた。
6ぴき飼っていたのだが、いつ数えても5ひきしか居ない。
どうやら少し濁った水に同化してグレーのメダカを見つけられなかったらしい。
そんなある日暇を持て余していたので久々にメダカの水槽の水を変えてみることにした。
カルキを先に抜いておいていざメダカを水槽へ移す。
夕方ごろに水替えをしたにも関わらず朝、僕が起きると4匹のメダカが、亡くなっていた。
今まで濁った水に慣れていたメダカたちは急に透明な水に入った途端に慣れなかったらしい。
予定が詰まっていたため、手を加えることなく残りの2匹に餌をやりそのまま外出した。
帰宅すると残りの2匹も亡くなっていた。
透明な水は透き通っていて美しいが合わない物には合わないと言うことが分かった。
僕は透明な水は嫌いでは無いが綺麗で美しい物は何だか好みじゃ無い。
美しい物の裏に潜む狂気を僕は知ってしまったから、
《理想のあなた》
足が速いと小学時代はモテる。
中学時代はイケメンや美人がモテる。
高校時代は性格などの内面を見られてモテる。
じゃあ一体なにが良いのか?
運動神経か
見た目か
内面か
全てを兼ね揃えた完璧な人間が理想なのだけど、そんな人間は探しても中々居ない。
僕の理想は自分らしい事だ。
自分の事を全て受け入れてあげられる事が僕は必要だと思う。
そんな僕のタイプは一生懸命な人だ。
自分と他人の理想が違って申し訳ないと思っているこんな自分の事は低く見て他人に高い理想を押し付ける僕は人間のエゴのかたまりだ。
《突然の別れ》
いつも通り見慣れた道を真っ直ぐに進む
隣にいてくれていた君はもう居ない。
ついさっき一通のメールが届いた。
視界がどんどん悪くなる
ぼやけていってそのうちカラダが震えてくる。
それでも進まなきゃ
力が段々と抜けていく足に力を込めて地を踏みしめる。
貴方が居なくても貴方が見えなくても胸の中にはいつもの景色。