すっかり秋空になってしまった。
私の最後の大舞台だった合唱祭だって終わってしまった。
なんだか物悲しい。
なんだろう、いつもはあんなに秋が恋しかったのに、
時が流れて行くのが嫌でたまらない。
暑いのも嫌だけど、友達と喋って帰りながら見上げたあのどこまでも続いていた青空が、恋しいような。
「どこまでも続く青い空」
廊下ですれ違う時、横切る教室にあなたが見えた時、
小学校の卒業アルバムを見返す時、動画の隅にあなたが
映り込んでいた時etc…
もう好きじゃないと思っているのに、それでもやっぱり
あなたが好きだった頃、、あなたを好きでいる気持ちが
私の中から溢れ出してしまう。
苦しくなってしまうのは私なのに、知らないふりを
しようとしてみても、どうしようもなく想ってしまう。
「忘れたくても忘れられない」
私は放課後にある部活が好きだ。
後輩みんな面白いし優しいし、誰が来なくても責めないし、
優しい雰囲気のこの部活が好き。
でももうあと少しで、3年生は引退しないといけない。
周りの運動部より終わるのは遅いので一緒にいれる時間は
他の部活より長かった。
運動部やめて良かったかも。こんなにいい仲間と出会えて、
楽しい放課後ライフ送れて、最高の青春だった。
あと少しの放課後青春ライフ、精一杯楽しんで終わってやる。
「放課後」
いつの間にか会わなくなってた。別に疑いはしなかった。
自分のペースで来てくれればいいって思ってた。
ある日体育館に全生徒集まられて開かれた集会、
告げられたのは、
「__は他界しました。」
会えなくなった。永遠に。
心の準備もできていなかった。なんでどうして、頭の中には靄がかかって、視界はぼやけていた。
「黙祷」
静かな体育館の中、理解出来ずに涙を流す。
いつの日かふざけて笑いあっていたあなたとはもう会えない。
「過ぎた日を想う」
死んだら星になるって言うじゃんか。
あれが本当なら、星座って長いことあるわけだから、
遠い昔の人達のことも知ってるんだろうなって。
もしあなたが星になっているとするのなら、あなたが知ることの出来なかった世界も、知ることが出来るのかな。
一緒に出来なかったことだって、あなたが空から見ていてくれるなら、私はそれだけで救いになるよ。
これは私のわがままだけど、せめて私が生きているあいだは、星座のように、変わらずに私を見守っていて欲しいな。
「星座」