8/17/2024, 5:06:16 AM
やっと描きあげた大作だけど、誇らしさはなかった。
壁のように立ちはだかるキャンバスに、ひたすらに絵の具を重ねた。目の前にある透き通ったそれを、自分の感じたままに、
【お題:誇らしさ】
7/31/2024, 11:00:13 AM
「パパあそんでー」
「でー」
両側から頬をつねられる。
【お題:だから、一人でいたい。】
7/27/2024, 10:25:31 PM
「お前なあ、いい加減にしろよ」
ある夏の朝、神様が舞い降りてきて、こう言った。
【お題:神様が舞い降りてきて、こう言った】
7/27/2024, 5:54:17 AM
「俺、役に立ってます?」
「立っているとも」
「さっきから誰も通ってないっていうか、この二日間誰も通ってないっていうか」
「誰がいつ来るか分からないだろ。その時のためにいるんだよ、お前は」
「はあ」
セミすら鳴り止む摂氏40度。
アスファルトは照り返し、地平線が滲むほどの陽炎が立ち上る。雑草でさえ灼熱の日差しに喘いでいるようだ。
ガラクタ売り。割れた陶器皿、くもったガラスの風鈴、歯抜けのミニ箒。そんなものがボロボロの木箱に雑然と入れられている。
割りのいいバイトがあるというからこのオヤジについてきてみたら、こんなものを人気のない田舎道で売るなんて。
唯一生えている木の日陰で、
【お題:誰かのためになるならば】
7/20/2024, 8:06:01 AM
どうしたんだろう。
さっきまでへらへら喋っていたのに、ふと気づけば黙っている。吉野くんは分からないヤツだ。
制作中のビーズ刺繍から顔を上げると、彼は英単語ドリルを片手に持ったまま、窓の外をぼんやり見ている。
何見てるんだろう。
彼の視線を追ってみる。窓には彼の姿が映っている。
【お題:視線の先には】