みんな、みーんな大好きだよ
この世界も、この街も、君も
だから、寂しくないよ
僕は恵まれてるからね
『エイプリルフール』
ーー息が詰まる。
ーー息が詰まる。
ーー息が詰まる。
日常はどこか息苦しくて、
身体は酸素を求めていても、
心はこのまま溺れてしまいたかった。
いっそ息の仕方なんて忘れてしまえば
このまま昇っていく泡沫になって弾けてきえてしまうのに。
それでも、呼吸が続いてしまう。
滑稽だ。
滑稽だ。
だから、夜に逃げた。
街が眠る夜中だけは世界を独り占めできた。
いらっしゃい。
ここは僕だけの世界だよ。
君は好きではないかもしれないけれど、
ここは誰も僕たちを否定しない。
ここでふたり、ゆっくり息をしよう。
ここでならふたり、肩を預け合おう。
ここでだけならふたり、暁を待とう。
『特別な存在』
やぁ、奇遇だね。
こんなところでどうしたの?
なるほど、差し詰め迷子ってところかな
僕? 生憎ただの迷子だよ
これも何かの縁だし
ひとりぼっち同士、いけるところまで行ってみない?
聞いた限り、行き着くところは近そうだしさ
それじゃあ行こうか
とりあえず、ここは寒いし南にでも向かってみようか
『ふたりぼっち』
ふ‐じょうり〔‐デウリ〕【不条理】
[名・形動]
1 筋道が通らないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。「不条理な話」
2 実存主義の用語。人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況。
3 人生。身動きの取れない時ほど本当に欲しいものが現れる。
4 君との関係。
『不条理』
メーデー……メーデー……
だいぶ深くまで潜ってきたよ
随分と遠くまで来たよ
まだまだ君の底はわからないけれど
もっと深く、もっと遠く
居場所を教えて
メーデー……メーデー……
灯りは手元のランプひとつ
君からこの灯りは見えてるかな
気が向いたらこっちにおいで
君から見える位置に僕はいるから
メーデー……
メーデー……
メーデー……
『もっと知りたい』