月埜 夜

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3/5/2026, 11:48:41 AM

「たまには悪くないでしょ」
そう言って誤魔化してみる。
気楽に、なんでもないように振る舞ってみる。
きっと君のことだからバレてるんだろうな。
それでも、不器用な人同士、歩み寄るにはそれしかなかった。

「たまにはこうしてみるのもいいものだよ」
空気を震わせた音は誰に向けたものなんだか。

『たまには』

3/4/2026, 12:08:31 PM

言葉だけでは伝えきれない感情はどうするべきだろうか。
行動で示してみようとも思った。

手を繋ぐ。
ーー違う。

抱きしめる。
ーー違う。

キスをする。
ーー違う。

一晩中歩いて、考えたみたけれど答えは見つからず。
夜の端が白み始め、朝が僕を出迎える。

あと数時間で君と顔を合わせるというのに、大切なものは見つからなかった。
今日も、どこか物足りない言葉を君に届けに行く。

『大好きな君に』

2/28/2026, 5:22:40 PM

ふと、宛てもなく歩きたくなった。
歩き慣れた街を気の向くままに足を運ぶ。
彷徨うように漂えば、見知らぬ場所へ出てしまった。

ーー知らない道。

ーー知らない家。

ーー知らない人。

右も左も知らないものばかり。
ここは一体どこだろうか。
思案するように顔を上げれば見上げた先には

ーー知っている空。

どこか遠い、何も知らない場所で知っているもの一つ。
たったそれだけでどこまでも歩いていける気がした。

『遠くの街へ』

2/27/2026, 4:06:46 PM

イヤホンで耳を塞いだ。
喧騒を遠ざけ、自分だけの世界に逃げ込んだ。

ここは自分だけの世界。
誰にも邪魔されない。
独りの、独りだけの世界。
そこに響く歌声だけが、自分を理解してくれている気がした。
『誰かのための自分じゃない。自分の為の世界じゃない』
聞き飽きたはずの自分の為の綺麗事にまた夢を見て、現実で目を覚ます。

生きようとして現実を見て、死にたくなって眠りにつく。
夢を見て、夢を諦めて、夢に逃げ込んだ。

今日もまた、自分だけの世界に逃げ込んだ。
イヤホンで耳を塞ぎ瞼を落とす。

ーーただいま、世界。

『現実逃避』

2/27/2026, 1:09:06 AM

同じ星空を見てるだろうか。

ちゃんと呼吸できてるだろうか。

息苦しくないだろうか。

歩くことに疲れてはいないだろうか。

孤独感に苛まれていないだろうか。

大丈夫だよ、一人じゃない。
ここに僕がいる。

『君は今』

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