@恋物語
教室の外を眺める君がいる。
僕に気づいて、笑ってくれる君がいる。
クラスリーダーな君がいる。
かっこつけてる君がいる。
可愛い君がいる。
僕は色々な君が好き。
全部の君が好き。
全部が愛おしく見えてドキドキが止まらない。
好きすぎて恋どころじゃない。
@真夜中
時計の音が一人で、カチカチと進んで行く。
何もしない時間がカチカチと進んで行く。
周りの家に明かりはない。
外に浮かんでいる満月も雲に隠れて見えない。
明かりがあるのはこの部屋だけ。
僕が起きていても時計は関係なく進み続ける。
世界に僕と時計だけになったみたいだ。
僕はこの世界から出られないのかもしれない。
いや、出たくないのかもしれない。
時計が僕を置いて進んで行く。
困っているのは僕なのに罪悪感が溢れて止まらない。
@後悔
あの時ああしていれば…
僕に勇気があったら…
後悔してももう遅い?
人は過去には戻れない。
今をただ生きるだけ。
未来へ進み続けるだけ。
過去の中には呪いたいくらいの後悔もある。
何度も自分を責めた。
でも、過去は変わらない。
今があるのは過去のおかげ。
幸せも後悔も僕につながる命の管。
もし過去に戻って後悔を無くしたら、
僕につながっている命の管も消えてしまうのだろう。
だったら後悔も悪いもんじゃない気がする。
僕はまだ生きていたい。
僕は生きなきゃいけないんだ。
@風に身をまかせ
春の風が私を運びます
空まで私は飛んでいきます
ああ風は自由だな
どこまでも私を運んでくれる
風は世界の全てを知っている
楽しいことも苦しいことも
全部私に教えてくれる
来年も待ってるよ
春の風
@おうち時間でやりたいこと
両親は朝から夜まで仕事。
兄弟はいない。
遊びに誘ってくれる友達もいない。
私にとって、おうち時間は何もしない時間である。
一人は嫌いだ。
だから、今日も練習する。
体を動かしていれば
一人でいることを忘れることができる。
顔を洗って、
髪をとかして、
着替えて、
水筒、ゼリー、おにぎり、
小さいリュックに全部入れて、
靴を履いて、
ボールも忘れずに
「行ってきます」