11 星を追いかけて
薄暗い空を見上げる
ベランダに出て星を見る
暗い空に光る星
星はその星自体が輝いている場合と太陽の光を反射して輝いている場合があるらしい
月は太陽の光で輝いている
明るく眩しく輝いている
俺も自力では輝けなかった
みんなが見てるあの月でさえ他のものの力を借りてるんだ、俺だって他人の力を借りてもいいんだ!
そう思えば少しだけ他人を頼る事は悪くないって思える
俺は自分で輝ける星になりたい
10 揺れる木陰
たまには外に出ろと親に促され少し散歩をする
暑い、太陽眩しい、しんどい
なかなか外に出なかったからすぐにばてて、もう帰りたくなった
あぁ、木陰、休みたい
そう思い木陰に行く
平日の10時
誰もいない静かな木陰
ふわっと暑い夏の風がふいて
揺れる木陰は僕だけのもの
9 2人だけの。
A「私な、実はBくんが好きやねん。 Cちゃんだけに教える、
秘密やで」
C「そ、そうなんやぁ わかった、教えてくれてありがとう」
たまたま聞いてしまったこの会話
僕は知ってる、CがB付き合ってること、BがAをあまり好意的に思ってないこと、BがCを溺愛してること、BとCが付き合っている事実をAはまだ知らないこと
2人だけの秘密、そう思ってるだけでみんなにバレている
行動が分かりやすすぎる
あぁ、これからCはどうするんやろ
友情か恋愛か
そもそもCはAを親友として見ているのか、CはBのことをほんとに好きなのか
それは本人にしか分からない
2人だけと言って誰かにいえば、確実に広がるから
8 夏
もうすぐ夏休み
毎日の部活
学校ないから嬉しいけど、部活だけ行ってる不登校もどきには辛い
でもテニスでダブルスだし、ペアに迷惑かけたくないから行く
あぁ、しんどい、早起きってこんなに辛かったっけ?太陽ってこんなに眩しかったっけ?暑い、疲れた、もうヤダ
そんな毎日が待ってるんやろうな
宿題もやらんとあかんし、もうすぐ大会あるし、はぁ
暑いしめんどくさい夏は嫌いや
7 隠された真実
A「〜〜~ってことがあって。まじ面白くない?」
B「まじやばい、面白すぎ! やっぱりAと話してると飽きひん
わぁ」
A「私も! Bと話すの楽しい! これからも一緒いよな?」
B「そんなん当たり前やん」
A「それでな〜〜〜〜~」
俺は知ってる
AがBの悪口を言ってることもBがAの悪口言ってることも
「Aってさぁ 自分の話ばっかりでおもんないよなww」
「Bってずっと適当な合いの手で喋っててつまんな〜い」
俺はその真実を言える訳もなくただただ2人の会話を聞く
表面上だけ仲良し
本人がいなければ愚痴大会
バラしたらダメ、絶対に
今度は自分に降り掛かってくるから
真実はみんな知ってるのに誰一人言わない、言えない
みんなが気付かないふりをしてる
真っ白でどす黒い隠れた真実