失恋した。
大好きだったあの人に
今日、振られた。
涙を必死に堪えようと上を向いて、
自分の視界からは、
雨のような大粒の水が止まることを知らず溢れた。
「どんな雨でもいずれ止む」
だから私は、雨が止むのを待った。
ひたすら、私が振られた場所で
端っこで1人、雨を降らして。
20分くらいしたら、雨が止んだ。
空を見上げると、空は真っ青に染まっていた。
まるで新しい恋がみのったかのように。
あぁ、いやだな。
この天気。
あぁ、嫌だな
こんな気持ち。
捨ててしまいたい。
(題・あいまいな空)
帰り道にね
あじさいを見つけたの。
でもね、そのあじさいね、
かれていたの。茶色くなってたの。
それでね、踏まれてたの。
周りにいるあじさいは、踏まれてないのに。
かれたら踏んでいい花なんてあるのかな。
よくわかんなかった。
みんな自分が踏まれたら怒るのにね。
ただそう思った暑い夏の始まりの日。
(題・あじさい)
私は好き嫌いがないの。
全部美味しく食べられちゃう
だってほんとに美味しいんだもん
みんななんであれが嫌いなのかわからない。
あんなに美味しいのに。
でも、私、
あれだけはきらい。
なんだっけ、名前。
アイスの上に乗ってる怪しい葉っぱは
味とかじゃなくて
ふつうにこわい。
(題・好き嫌い)
淡い風が吹く春の空
アスファルトの匂いが絶えず
ふわりと舞い上がる桜の花びら
大きな雲のした
私は今、街をあるく。
一歩、二歩、三歩、
こんにちは
挨拶が絶えないこの街を
私は挨拶街と名づけた
一歩、二歩、三歩、
ありがとう
感謝が絶えないこの街を
私は感謝街と名づけた
あぁ、今日は
どんな街へ行こうか
(題・街)
わたしのやりたいこと。
私の夢はない。
目標もない。
それに向かって努力する気力もない。
それでも今、筆を走らせている。
この自分の一瞬の感情を残すために
下書きなんかない。
だから今思う感情を、想像を、ここに書き連ねている。
やりたいこと、好きなこと、得意なこと。
全部ひっくるめて
やっぱり私は「書くこと」がやりたいことなのだと思う
(題・やりたいこと)