novel

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帰り道にね

あじさいを見つけたの。

でもね、そのあじさいね、

かれていたの。茶色くなってたの。

それでね、踏まれてたの。

周りにいるあじさいは、踏まれてないのに。

かれたら踏んでいい花なんてあるのかな。

よくわかんなかった。

みんな自分が踏まれたら怒るのにね。

ただそう思った暑い夏の始まりの日。

(題・あじさい)

6/13/2024, 2:30:48 PM