『はなればなれ』か、
と、煙草に火を点けた。
いろんなな事が会ったけな・・・。
俺は「クスッ」と笑い、灰色の雪でも降りそうな空を眺めた。
夜の9時ぐらい、玄関から子猫の声がする。
「にゃ~にゃ、にゃ~」
あまり猫の声は、好きではない。
「苦手だな~」
と、言うと、スゥーと頭の中に入るような感覚がする。
前を見ると、林道が続いている。
『えっ、どこ?、ここ』
京子は、そうだ子猫の声が聞こえて、
『く・く・・・る・・な・』と言う声が頭にくる。
もしかして、
『賀川さん!、え、賀川さんでしょう』
少し、時間がたつ。
『お・・お・俺は・・・か・賀川た・だ・・ちあう・・さうま・・・は』
・・・・・・なんなの、これ、なんなの。
そこに、「にゃ~にゃ、にゃ~」
と言う子猫の声が聞こえて、
フッ、と目が開いた。
ぼーっとしていた。
「なんだったの」
秋風が吹く、そんな時。
「あーっ、紅茶とコーヒー混ぜて飲みて
ーっ!」
紅茶は無糖でコーヒーもBLACK(これは仮面ライダーBLACKから)を合わせて飲む・・・。
・・・・・・・・・味が合わせて、なんとも。
秋の風が吹いていく。
京子は行方不明の賀川秀樹の行方を探しでいた。
3週間の3日後、警察にも通報した。
それから、2カ月がたったが・・・。
まだ見つかる様子はない。
わたしは田辺京子。
今、コーヒーショップで 新聞をいろいろ読んでいる。
「ご注文のコーヒーです」
新聞を置き、コーヒーが机の上に・・・。
『しっかりして』と思った。
コーヒーがくるのが遅い、からではない。
賀川さんが・・・行方不明に。
3週間前まで賀川さんは来ていた。
しかし、賀川さんは突然いなくなった。
会社が終わると、あらゆる道を歩いて探した。
まあ、探偵でもないわたしが探すのは間違いかもしれない、それが原因で痩せた。
会社に行って、仕事仲間に、
「大丈夫だって、すぐに見つかるよ」
と、言われたりした。
わたしは、頭の中で、
『犯人は、逃げて、スリルを楽しんでいるのよ』
と、思い込んだりした。
もう、頭がおかしくなりそうだった。
あの指輪がある、それで、おかしくなりそうなのを、止め(とどめ)ていた。
崖から落ちるのを、手で堪えるように・・・。