夜の9時ぐらい、玄関から子猫の声がする。
「にゃ~にゃ、にゃ~」
あまり猫の声は、好きではない。
「苦手だな~」
と、言うと、スゥーと頭の中に入るような感覚がする。
前を見ると、林道が続いている。
『えっ、どこ?、ここ』
京子は、そうだ子猫の声が聞こえて、
『く・く・・・る・・な・』と言う声が頭にくる。
もしかして、
『賀川さん!、え、賀川さんでしょう』
少し、時間がたつ。
『お・・お・俺は・・・か・賀川た・だ・・ちあう・・さうま・・・は』
・・・・・・なんなの、これ、なんなの。
そこに、「にゃ~にゃ、にゃ~」
と言う子猫の声が聞こえて、
フッ、と目が開いた。
ぼーっとしていた。
「なんだったの」
11/15/2024, 10:44:03 AM