秋風が吹く、そんな時。
「あーっ、紅茶とコーヒー混ぜて飲みて
ーっ!」
紅茶は無糖でコーヒーもBLACK(これは仮面ライダーBLACKから)を合わせて飲む・・・。
・・・・・・・・・味が合わせて、なんとも。
秋の風が吹いていく。
京子は行方不明の賀川秀樹の行方を探しでいた。
3週間の3日後、警察にも通報した。
それから、2カ月がたったが・・・。
まだ見つかる様子はない。
わたしは田辺京子。
今、コーヒーショップで 新聞をいろいろ読んでいる。
「ご注文のコーヒーです」
新聞を置き、コーヒーが机の上に・・・。
『しっかりして』と思った。
コーヒーがくるのが遅い、からではない。
賀川さんが・・・行方不明に。
3週間前まで賀川さんは来ていた。
しかし、賀川さんは突然いなくなった。
会社が終わると、あらゆる道を歩いて探した。
まあ、探偵でもないわたしが探すのは間違いかもしれない、それが原因で痩せた。
会社に行って、仕事仲間に、
「大丈夫だって、すぐに見つかるよ」
と、言われたりした。
わたしは、頭の中で、
『犯人は、逃げて、スリルを楽しんでいるのよ』
と、思い込んだりした。
もう、頭がおかしくなりそうだった。
あの指輪がある、それで、おかしくなりそうなのを、止め(とどめ)ていた。
崖から落ちるのを、手で堪えるように・・・。
ある喫茶店がある。
その喫茶店は、モーニングが安い。
モーニングのお値段、300円。
コーヒーが来て、お皿に半分に切ったトースト、もちろんオーブントースターを使い焼いてある。
ゆで玉子、キャベツの千切り、ポテトサラダ。
まあ、こんなもんだろう、しかし、くるわくるわ、日ごとに違うが。
そこの名前が[飛べない翼]
高速道路で見たススキを見たのだが、京子は賀川さんがくれた(プレゼント?)指輪を家に置いていた。
それを、失くしてしまった。別に結婚のためにという訳ではない。
それは、会社の帰り道、賀川さんといっしょだった。
賀川さんには好意を持ち、『ラッキー』と思っていた。
指輪の店で、キレイな指輪があった。
彼がいるはずもない京子は、行こうと思いながら、その指輪から離れる事ができずにいた。
そしたら、「おっ、キレイな指輪」
と、賀川さんが言った。
「買おうかな?」
といわれるまま、手をやさしく握り、
「この指輪ください」
と言うとわたしを呼んで、賀川さんが、
「どの指にする?」
と、混乱中のわたしは、
「えと・・・あの・・・その」
ばっと出したのがっ左手のお姉さん指で、店員の方が、
「指の大きさをはかりますので」・・・・・・。
賀川さんが現金で払い、そして、
「よかったな」
と、言いながら帰っていった。