私はもとより体が弱い。
お祭りなんかに行くとすぐに暑さと浴衣の苦しさ、人の多さなんかでやられてしまっていた。
ただ我慢をするのは日常茶飯事だったので、それらを耐えながら楽しむのが普通だと思っていた。
頭が割れるように痛くてくらくらするのも、呼吸が上がって動悸が収まらないのも、もう帰りたいなんて思いを押し込めることも
全部普通。
これが当たり前だと本気で思っていた。
今、苦しむことが許されて私の苦しみに気づいた今。
それでもなお、あの非日常の夜が恋しいと思う馬鹿な大人に育ってしまった。
(2022年12月31日の日記より)
陽光と暗闇は似ていると思う。
決して人の手が届かず、ただ照らされてしまえば、覆われてしまえば、私の微細な醜い箇所が曖昧になっていくのだ。
平たく言えば、私を私から逃してくれる様で、その「人の手には作り出せない安らぎ」が好きだ。
反面、人工の明かりと言うのはどうにも好ましくない。
産毛の一つ一つから私の醜い自意識まで、全てを暴かんとするために作られたその光は。
どうにも私のことを照らしたがらない様な、いけ好かなさがあるのだ。
……ただ枕元のライトで本を読む程度には、暗闇も不便なもので。
つまり私は、ある程度自分を曲げたり曲げなかったりしながら、漫然とした自意識の中を歩いていたいのだ。
本当に、私はどこから見ても私の形をしているなあーと思った。
あっくん
あなたがいることで
生きる怖さに打ち克てます。
3年前くらいかな
酒屋バイトしてた時にちょうちょ入ってきて
私虫がめっちゃ苦手でさ
狭いレジの中ぶつかりながら逃げまくったら
引きながら上司が逃がしてくれた
っていうどうでもいいこと思い出した
マジで苦手なんです
この鼓動、苦しみの根源
それに耳を澄まして世界を見渡した
すると
私なんて矮小な存在なのだと
ただ事実として知った
この終わりも底も無いような痛みも
視界はあるのに目隠しをしているようなこの孤独も
全て全てなんとちんけなことか
だからこそ狂えない
狂いたい
いっそ狂えたら
そう思う私だからこそこんなにも下らない
鼓動はもう耳朶を景色を埋めつくして
耳を澄ましても
もう
あなたの声も聞こえないんだ!