(2022年12月31日の日記より)
陽光と暗闇は似ていると思う。
決して人の手が届かず、ただ照らされてしまえば、覆われてしまえば、私の微細な醜い箇所が曖昧になっていくのだ。
平たく言えば、私を私から逃してくれる様で、その「人の手には作り出せない安らぎ」が好きだ。
反面、人工の明かりと言うのはどうにも好ましくない。
産毛の一つ一つから私の醜い自意識まで、全てを暴かんとするために作られたその光は。
どうにも私のことを照らしたがらない様な、いけ好かなさがあるのだ。
……ただ枕元のライトで本を読む程度には、暗闇も不便なもので。
つまり私は、ある程度自分を曲げたり曲げなかったりしながら、漫然とした自意識の中を歩いていたいのだ。
本当に、私はどこから見ても私の形をしているなあーと思った。
5/23/2024, 12:14:22 PM