なおみ すずや

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9/20/2023, 9:37:32 AM

止まったら何を思うんだ。
そこに何が産まれんだ。
ひねくれ者はそれらしくロマンチシズムを破壊して生きていこう‼️

9/16/2023, 5:00:55 PM

残念だったね
お前の求める保証は
生きてる限り
どこにもありません

知ってるか
世界って脳みそなんだぜ
だから手っ取り早いのは
お前が消えることです
そしたら最後
無いということすら無くなります

あれ、怖気付いちゃった?

9/14/2023, 5:46:36 PM

「君」のために「あの子」はその命を散らしました。

「君がいなきゃ意味が無い」
そう言った彼にこの世界は苦痛でしかありませんでした。
知ってしまった「君」の味を無くしたことが耐えられなくて。
こんな弱い僕だから叱られてしまうかな、でももうこの苦痛から逃れさせてくれと。

その顔は、とてもとても安らかだった。


「君と代われていたら」
そう言った彼に自分という存在は疎ましいものでした。
あの時あの一瞬居所が変わっていたら、あと数センチそちら側へいたら。
それでも君が「生きて」と呪ったから、俺にはそれ以外の道は無いのだと。

その顔は、痛みを隠しきれないようだった。



どちらが、どれが「愛」なのかなんて野暮なことは決めれません。
ただ4つの命の使い方があっただけです、
それだけに、過ぎないのです。




※2本目

多分半ばいつも通りな感じで飛び越えたんだろうけどさ
やっと行けたそっち側はどうなのよ
まあ、まだ完全には行けてないみたいだけどさ……
今着々と歳をとって思うよ
あんたはその火をどこにくべれば良いのか
ずっと探してたんじゃない?
それは私にも妹にも父にも彼氏にもなかったみたいだけれど。
不完全燃焼のまま
もう燃やす場所を探せない
ははは
ざまあみろ

9/13/2023, 4:23:56 PM

【眠れない夜、開けていく朝】

空が白む頃。
「僕たち」の仕事が終わって布団に潜る頃。

今日の君は早く上がれたのかな、もうすっかり寝息を立てていました。
私の髪を乾かしたいからってまだ起きてた貴女が愛おしい。
もう日が昇りそうなんだけど、どこまで行ってんだよ?
追加の仕事なのね、寂しいけど早く帰ってきてね。
眠らなくてもいい君の背中がぼやけていく。
あのこが起きたのかな、機械をいじる音が遠く聞こえてきた。
まだ寝ない。せめて、せめてこれくらいの抵抗はさせてくれ。下らない祈りだなんて解ってても。

「おやすみ」
「うん、おやすみ」

君の健やかな休息が守られますようにと、今日もカーテンは閉じられる。

9/1/2023, 2:05:21 PM

※BL
※編集中※

【UNDER_TAKER 小噺】

バラ園を抜けてしばらく経ったが、まだ香りがしているような気がする。
開花もしていない蕾だったのに。

薄い陽光が照らす中、青々とした芝生を踏み進めて歩く。
まだ植えられたばかりのそれにはもうヘたりが見え始めており、それほどこの芝生が踏まれたという事を表していた。
そのへたりこそ、生者の歩いた跡であり。
そして死者への思いの証であった。
並ぶ碑の間を進む足はさくさくと音を立てる。



この村は10年前に盗賊団の襲撃に遭い、村人たちは住むところを余儀なく追われた。
その盗賊団も程なくして去ったが、その頃の村人たちにはもう別の生活があった。
何より、あの惨劇の

─────しかし1年前に「界戦」が終結し、制度の立て直しが始まって治安復興が進み出した。
そして8ヶ月前、先代村長の孫息子が新村長となり、ついにこの村は再起を遂げた。
そんな村の小さいながらも活気のある中心地を抜け、名産であるバラ園を抜けたその先。
俺は今、恋人の墓参りに来ている。

墓地の端っこの、更に端っこの方。並ぶ中でもひときわ小さな墓石の前で止まった俺は、目線を合わせるように屈み、それをそっと撫でる。
まだ誰も掃除をしていないだろうに綺麗なままなのが、どうしようもなく悔しくて寂しかった。
「お前は、ここに帰ってくることを何年待ち望んでいたんだろうな……」
どうしようも無かったよ、大丈夫だよなんてこいつは言うんだろうが。
俺は気付いてしまったんだ。
よりにもよって、こいつの置き土産のせいで。

ぱしゃんっ、と持ってきたバケツの水を墓石に被せる。
「本ッ当に、いつも詰めが甘ぇんだよお前は」
そう言いながら、墓石全体を丁寧に拭きあげていく。
「帰れる可能性なんて無いようなもんだったくせに」
刻まれた文字の溝、それを囲う線の溝、隅々まで布巾で拭いていく。
「どうせ俺を連れて行きたいからとかそんな魂胆だったんだろ?」
丁寧に、丁寧に拭きあげていく。
「だから、」

「あんな簡単におっ死んじまって」

ガン、ばしゃりと音が弾けた。
見やると。
どうやら掃除に夢中になるばかりで、足元が疎かになっていたみたいだ。

直そうと下を向いた時、ぽつりと芝生に水滴が乗っかる。
空は相変わらず快晴とは言えないような、薄ぼんやりとした陽光を放っているままなのに。
しかしそれに向けた背は、じりじりと焼かれるように痛い。痛い。どうしようもなく痛い!
気付かないふりをしていたかったのに。
炎に焼かれた時よりも耐え難いその痛みは、背中から心臓へ、心臓から喉元へ、喉元から腹へ、指先、頭の先まで焼き付いていく。
その痛みは紛れもなくバラの香りを放っていた。

「……生きるって、痛ェな……」
崩れ落ちるようにその場に座り込んでしまった俺は、
薄ぼんやりとした陽から落ちる、薄ぼんやりとした影。そこにとめどなく落ちていく水滴。
それを止める術なんて、わかる訳もない。



「お前さあ、いつもつけてるこれなんの匂いなんだよ?」
「ん?香水だよ?」
「お前が付けてるとこ毎日見てるわバカタレ。そうじゃなくて、なんの匂いの香水かって話だわ」
数年前、まだテイカーが壊滅するなんて考えもしなかった頃。あいつが生きていた頃。
いつものように出撃前の準備をしていた

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