止まったら何を思うんだ。
そこに何が産まれんだ。
ひねくれ者はそれらしくロマンチシズムを破壊して生きていこう‼️
残念だったね
お前の求める保証は
生きてる限り
どこにもありません
知ってるか
世界って脳みそなんだぜ
だから手っ取り早いのは
お前が消えることです
そしたら最後
無いということすら無くなります
あれ、怖気付いちゃった?
「君」のために「あの子」はその命を散らしました。
「君がいなきゃ意味が無い」
そう言った彼にこの世界は苦痛でしかありませんでした。
知ってしまった「君」の味を無くしたことが耐えられなくて。
こんな弱い僕だから叱られてしまうかな、でももうこの苦痛から逃れさせてくれと。
その顔は、とてもとても安らかだった。
「君と代われていたら」
そう言った彼に自分という存在は疎ましいものでした。
あの時あの一瞬居所が変わっていたら、あと数センチそちら側へいたら。
それでも君が「生きて」と呪ったから、俺にはそれ以外の道は無いのだと。
その顔は、痛みを隠しきれないようだった。
どちらが、どれが「愛」なのかなんて野暮なことは決めれません。
ただ4つの命の使い方があっただけです、
それだけに、過ぎないのです。
※2本目
多分半ばいつも通りな感じで飛び越えたんだろうけどさ
やっと行けたそっち側はどうなのよ
まあ、まだ完全には行けてないみたいだけどさ……
今着々と歳をとって思うよ
あんたはその火をどこにくべれば良いのか
ずっと探してたんじゃない?
それは私にも妹にも父にも彼氏にもなかったみたいだけれど。
不完全燃焼のまま
もう燃やす場所を探せない
ははは
ざまあみろ
【眠れない夜、開けていく朝】
空が白む頃。
「僕たち」の仕事が終わって布団に潜る頃。
今日の君は早く上がれたのかな、もうすっかり寝息を立てていました。
私の髪を乾かしたいからってまだ起きてた貴女が愛おしい。
もう日が昇りそうなんだけど、どこまで行ってんだよ?
追加の仕事なのね、寂しいけど早く帰ってきてね。
眠らなくてもいい君の背中がぼやけていく。
あのこが起きたのかな、機械をいじる音が遠く聞こえてきた。
まだ寝ない。せめて、せめてこれくらいの抵抗はさせてくれ。下らない祈りだなんて解ってても。
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
君の健やかな休息が守られますようにと、今日もカーテンは閉じられる。
※BL
※編集中※
【UNDER_TAKER 小噺】
バラ園を抜けてしばらく経ったが、まだ香りがしているような気がする。
開花もしていない蕾だったのに。
薄い陽光が照らす中、青々とした芝生を踏み進めて歩く。
まだ植えられたばかりのそれにはもうヘたりが見え始めており、それほどこの芝生が踏まれたという事を表していた。
そのへたりこそ、生者の歩いた跡であり。
そして死者への思いの証であった。
並ぶ碑の間を進む足はさくさくと音を立てる。
この村は10年前に盗賊団の襲撃に遭い、村人たちは住むところを余儀なく追われた。
その盗賊団も程なくして去ったが、その頃の村人たちにはもう別の生活があった。
何より、あの惨劇の
─────しかし1年前に「界戦」が終結し、制度の立て直しが始まって治安復興が進み出した。
そして8ヶ月前、先代村長の孫息子が新村長となり、ついにこの村は再起を遂げた。
そんな村の小さいながらも活気のある中心地を抜け、名産であるバラ園を抜けたその先。
俺は今、恋人の墓参りに来ている。
墓地の端っこの、更に端っこの方。並ぶ中でもひときわ小さな墓石の前で止まった俺は、目線を合わせるように屈み、それをそっと撫でる。
まだ誰も掃除をしていないだろうに綺麗なままなのが、どうしようもなく悔しくて寂しかった。
「お前は、ここに帰ってくることを何年待ち望んでいたんだろうな……」
どうしようも無かったよ、大丈夫だよなんてこいつは言うんだろうが。
俺は気付いてしまったんだ。
よりにもよって、こいつの置き土産のせいで。
ぱしゃんっ、と持ってきたバケツの水を墓石に被せる。
「本ッ当に、いつも詰めが甘ぇんだよお前は」
そう言いながら、墓石全体を丁寧に拭きあげていく。
「帰れる可能性なんて無いようなもんだったくせに」
刻まれた文字の溝、それを囲う線の溝、隅々まで布巾で拭いていく。
「どうせ俺を連れて行きたいからとかそんな魂胆だったんだろ?」
丁寧に、丁寧に拭きあげていく。
「だから、」
「あんな簡単におっ死んじまって」
ガン、ばしゃりと音が弾けた。
見やると。
どうやら掃除に夢中になるばかりで、足元が疎かになっていたみたいだ。
直そうと下を向いた時、ぽつりと芝生に水滴が乗っかる。
空は相変わらず快晴とは言えないような、薄ぼんやりとした陽光を放っているままなのに。
しかしそれに向けた背は、じりじりと焼かれるように痛い。痛い。どうしようもなく痛い!
気付かないふりをしていたかったのに。
炎に焼かれた時よりも耐え難いその痛みは、背中から心臓へ、心臓から喉元へ、喉元から腹へ、指先、頭の先まで焼き付いていく。
その痛みは紛れもなくバラの香りを放っていた。
「……生きるって、痛ェな……」
崩れ落ちるようにその場に座り込んでしまった俺は、
薄ぼんやりとした陽から落ちる、薄ぼんやりとした影。そこにとめどなく落ちていく水滴。
それを止める術なんて、わかる訳もない。
「お前さあ、いつもつけてるこれなんの匂いなんだよ?」
「ん?香水だよ?」
「お前が付けてるとこ毎日見てるわバカタレ。そうじゃなくて、なんの匂いの香水かって話だわ」
数年前、まだテイカーが壊滅するなんて考えもしなかった頃。あいつが生きていた頃。
いつものように出撃前の準備をしていた